注文住宅で「引き戸」が人気の理由とは?|メリット・デメリット・注意点-家づくりで後悔しないのは、引き戸?開き戸?

はじめに|建具ひとつで暮らしは変わる

近年、注文住宅では「引き戸」を選ぶ方が増えています。
けれども——
本当に、引き戸のほうが良いのでしょうか?

引き戸と、開き戸
どちらを選ぶべきなのか?

実は、正しい判断を出来る人は意外と多くありません。

 

 

そこで本記事では、
「引き戸」について徹底解説。

1.引き戸とは? 開き戸と、どう違う?
2.引き戸の種類
3.引き戸のメリット・デメリット
4.引き戸の注意点
5.引き戸と開き戸はどちらが良いの?

上記のラインナップで、
設計事務所の建築家が体系的に『引き戸』を解説します。

ぜひ最後まで読んで、家づくりの判断材料にしてみてください。

 

愛知県名古屋市の設計事務所 Tabi タビ |デザイン住宅・住宅デザイン・建築家の住宅設計

 

本記事の執筆者

愛知県名古屋市の設計事務所 Tabi タビ 代表
和田貴裕|一級建築士・建築家

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それでは、
注文住宅で「引き戸」が人気の理由とは?|メリット・デメリット・注意点-家づくりで後悔しないのは、引き戸?開き戸?
ブログ本編スタートです。

 

 

 

それでは、まずは、

・引き戸とは何なのか?
・開き戸とは、どう違うのか?

最も基本的なところから解説します。

 

引き戸とは? 

まずは、引き戸の定義について整理しましょう。

引き戸とは、溝やレールの上をスライドさせて開閉する戸です。
襖や障子、雨戸などが引き戸に該当します。

実は、引き戸は日本発祥・独自の文化です。
日本では、古くから「戸」をスライドさせて開け閉めする独自の習慣があります。
引き戸は、日本文化の一つとして親しまれてきたのです。

 

▼ 和モダンについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

和モダンインテリア完全ガイド|注文住宅で失敗しない内装設計7つのポイント

 

 

開き戸との違いは?

では、引き戸と、開き戸には、どのような違いがあるのでしょう?

「開き戸」とは、簡単に言うと、「扉」のこと。
「開き戸」と「引き戸」は、開閉方法に違いがあります。

開き戸は、蝶番(ちょうばん・ちょうつがい)を軸として回転して開閉します。
一方、引き戸は、レール上を横にスライドして開閉します。

▼ 開き戸については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【開き戸とは?ドア?種類や特徴、メリット・デメリット。引き戸とは、どちらの方が良いのか?】

 

 

 

つづいて、ここからは「引き戸の種類」について解説します。

引き戸は、主に次の3種類に分類されます。

1.片引き戸
2.引き違い戸
3.引き込み戸

それぞれ詳しく解説します。

 

 

1.片引き戸

片引き戸は、戸を壁に沿ってスライドさせて開閉する引き戸のことです。

1枚の戸の場合の他、複数枚の引き戸をスライドするタイプもあります。
複数枚の場合は、連動する機構をつけることもできます。

 

 

2.引き違い戸

引き違い戸は、2枚以上の戸で構成される引き戸のことです。
2本以上のレールや溝の上で左右にスライドさせて開閉します。

戸を開けたときに、2枚の戸が重なる特徴があります。

一般的には右側の戸が手前に来るように設置されます。

 

 

3.引き込み戸

引き込み戸とは、壁面に沿って戸をスライドさせて、壁の中に引き込むタイプの引き戸のことです。

戸を開けたときに壁の中に戸が隠れるため、空間がすっきりして見える効果があります。

1枚の戸の場合もありますが、複数枚の引き戸を壁の中に引き込むものもあります。

 

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続いて、引き戸のメリット・デメリットを解説します。
引き戸のメリット・デメリットは次の通りです。

引き戸のメリット
・操作性が良い。
・スペースの有効活用ができる。
・開閉の度合いを調整できる。
・静かで安全。

 

引き戸のデメリット
・隙間風の発生。
・防音性が低い。
・壁面を利用できるスペースが減る。
・引き込み戸は掃除の手間が増える。

次項から、それぞれ詳しく解説します。

 

 

 

 

それでは、引き戸の4つのメリット、

・操作性が良い。
・スペースの有効活用ができる。
・開閉の度合いを調整できる。
・静かで安全。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

操作性が良い。

1つ目メリットは
「操作性が良い」です。

引き戸は、開け閉めの際の操作性がよく、開き戸などよりもストレスがありません

開き戸の場合、ハンドルを回し、大きなドアを回転して動かすため、前後の体の動きが大きいです。
一方、引き戸であれば、その場で左右に動かすだけで開け閉めすることができ、身体の負担が少なくて済みます。

 

 
また、開き戸の場合には、手を離すと、勝手にドアが閉まってしまうものも多いです。
そのようなドアでは、両手が塞がっている時、
たとえば、買い物帰りや、ベビーカー・車いすなどの搬入は大変です。

しかし、引き戸であれば、基本的に、どんなものでも好きなポイントで戸が止まります。
スムーズに出入りができ、高齢者、身体が不自由な方、小さな子供、老若男女問わず、誰でも簡単に開け閉めできる、というのは、引き戸の大きなメリットです。

 

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スペースの有効活用ができる。

2つ目メリットは
「スペースの有効活用ができる」です。

開き戸は、開閉時に扉が回転するため、扉の前後などの可動域がデッドスペースになります。
一方、引き戸は、戸を真横にスライドさせて開閉するため、デッドスペースが少なくて済み、スペースを有効活用できます。

特に、キッチンから水回りまでの家事動線には、引き戸がおすすめです。
開けたままでも戸が邪魔になることが少なく、非常に効率的な動線を構成できます。

 

▼ 家事動線については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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開閉の度合いを調整できる。

3つ目のメリットは
「開閉の度合いを調整できる」です。

引き戸は、好きなポイントで戸をとめることができ、開閉の度合いを調整することが出来ます。

開き戸でも可能なものもあります。
しかし、引き戸であれば、強い風でバタンと強烈に閉まってしまうこともありません。
それに、ストッパーで固定する手間もありません。
引き戸の方が開閉の度合いを調整するのは、断然、楽です。

引き戸に網戸を設置することもできます。
自由に風の通りを調整し、家全体の換気もスムーズにできることも、引き戸の大きなメリットだと言えるでしょう。

 

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閉める時に静かで安全。

4つ目のメリットは
「閉める時に静かで安全」です。

引き戸は、基本的に、開き戸よりも静かで安全に閉めることが出来ます。

特に「ソフトクローズ」というシステムを採用すれば、勢いよく閉めても大丈夫。
自動でゆっくりと閉まるようになり、防音性が向上します。
手をはさんでケガをするリスクも激減することにつながり、安全性にも配慮できます。

 

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続いて、引き戸の4つのデメリット、

・隙間風の発生。
・防音性が低い。
・壁面を利用できるスペースが減る。
・引き込み戸は掃除の手間が増える。

について詳しく解説します。

 

 

隙間風の発生

1つ目のデメリットは
「隙間風の発生」です。

引き戸は、開き戸に比べて隙間が多くなります。
そのため、隙間風が発生しやすく、問題になることも。
また、隙間から暖房や冷房で調整した空気が逃げやすくなります。
気密性を重視したい時には、基本的には、あまり向いていません。

 

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防音性が低い。

2つ目のデメリットは
「防音性が低い」です。

これも、隙間が大きくなりやすいのが原因。
部屋の音を通しやすく、防音性が低くなります。
防音性を重視した静かな住まいとしたい場合には、注意が必要です。

 

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壁面を利用できるスペースが減る。

3つ目のデメリットは
「壁面を利用できる面積が減る」です。

引き戸を採用すると、壁面を利用できるスペースが減ります。
引き戸がスライドする可動域に何か別の物があると、開閉ができません。

特に、コンセントやスイッチなどは注意が必要です。
開き戸であれば設置できる壁であっても、引き戸では設置できない場合があります。

 

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引き込み戸は掃除の手間が増える。

4つ目のデメリットは
「引き込み戸は掃除の手間が増える」です。

引き戸を採用すると、その溝やレールにホコリや汚れが溜りやすい傾向が・・・
特に、引き込み戸の引込部分、溜まったホコリや汚れの掃除が面倒です。

 

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続いて、引き戸を取り入れる際の注意点を解説します。

次の3点に注意しましょう。

1.オーダー建具を採用する。
2.防犯性能を高める。
3.必要に応じて、補助鍵の採用を検討する。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

 

注意点の1つ目は、
「オーダー建具を採用する」です。

「オーダー建具」とは、職人さんにフルオーダーで製作してもらう建具(戸や扉のこと)のことです。
一方、メーカーが工場などで大量生産する建具を「既製品」といいます。

既製品の引き戸にも良いところはあります。
しかし、一つひとつ、オリジナルでつくるわけではありません。
見た目だけでなく、寸法・ギミックにも限界があります。

しかし、オーダー建具は、一つひとつがオリジナルです。
既製品のような制限はありません。

 

 
ぜひ、オーダー建具を取り入れてみましょう。

それだけで、
既製品の限界に縛られていた間取りが一気に解放され、
“できなかったはずの計画”が、現実の選択肢になります。

オーダー建具の採用・不採用は、
単なるデザインの好みを超えた問題です。

家づくり全体の自由度・快適性を根本から左右する“構造的な選択”です。

間取りの柔軟性、動線の滑らかさ、住み心地の質──
そのすべてに、オーダー建具は強烈に効いてきます。

 

 

しかしながら、
「オーダー建具=高額」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

確かに、ハウスメーカーや工務店では、
オーダー建具は“特別仕様”として扱われ、多額の追加費用が発生しがちです。

ですが、設計事務所の場合は事情が異なります。
むしろ、既製品を無理に使うほうが高くつくケースも珍しくありません。

理由はシンプルで、
既製品に合わせて間取り・サイズ・納まりを“建物側を調整していく”必要があるため。
結果として、
・壁を無駄に延ばす
・下地を追加する
・金物を特殊にする
といった“余計な工事費”がかさむことがあります。

設計事務所の注文住宅は、
最初から建物と建具を一体でデザインします。
無駄のない、最もコスト効率の良い形でオーダー建具を組み込める
のが最大の強み。

「メニュー表から選ぶだけ」の限定的な家づくりではなく、
自由度の高いフルオーダーの家を望むのであれば、
設計事務所のほうが、結果的にコスパが高い選択となることも多いです。

 

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2つ目の注意点は、
「補助鍵の採用を検討する」です。

引き戸は、操作性が優れています。
しかし、それ故に、赤ちゃんであっても、簡単に開け閉めが出来てしまいます。

赤ちゃんの安全確保を考慮するのであれば、補助鍵の採用がおすすめです。
補助鍵を赤ちゃんの手に届かない位置に設置してください。
目を離した隙に引き戸を開けてしまうリスクを抑えることができます。

 

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3つ目の注意点は、
「防犯性能を高める」です。

特に、家の出入口に引き戸を採用する場合には、気をつけてください。
防犯性能を高めるような工夫をしておいた方が無難です。

防犯性能を高める方法は2つあります。

1.ディンプル錠
2.脱着サムターン

それぞれ詳しく解説します。

 

 

1.ディンプル錠
ピッキング対策として、シリンダーには、ディンプル錠を採用しましょう。
ディンプル錠であれば、複製は難しく、ピッキングにも時間がかかるため、防犯性に優れています。
逆に、シリンダーキーやディスク型キーは、ピッキング被害に遭いやすいため、採用は控えましょう。

 

 

2.脱着サムターン
サムターンとは、ドアの室内側にある金具で、錠の開け閉めを行うために使用します。
脱着サムターンは、そのサムターンが取り外し式になっているもののことを指します。
不法侵入するための道具がひっかかる取手がなければ、空き巣や部外者が外からサムターンを回すことができず、侵入することが出来ません。

 

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ここまで、
・引戸の種類
・メリット・デメリットなどの特徴、
・採用する際の注意点 など
を解説しました。

開き戸との違いも整理できたのではないでしょうか?

 

では、結局のところ・・・

引き戸と開き戸、どちらが良いのでしょうか?

ここからは、その問いに答えていきます。

 

 

引き戸・開き戸、それぞれにメリット・デメリットがあり、機能性・特徴は異なります。

大切なのは、
住まい手の暮らし・ライフスタイルに合わせて、
適材適所で、建具を採用することです。

 

「引き戸or開き戸?」「既製品orオーダー建具?」
といった、2択の判断基準だけでなく、

・どのような暮らしが理想的なのか?

・住まいにどのようなことを求めるのか?

・建具には、どのような役割を持たせたいか?

このような要望に、一つひとつ丁寧に答えていくことが大切。

 

愛知県名古屋市の設計事務所 Tabi|デザイン住宅・建築家の住宅設計

 

住まい手側の言葉にできない要望まで、

・丁寧に汲み取ること。
・寄り添うこと。

住まい手の暮らしにピッタリの建具を、
適材適所で提案してくれる建築会社・設計士と家づくりをすることが大切です。

 

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今回は、次の5つのポイントを解説しました。

1.引き戸とは?開き戸との違いは?
2.引き戸の種類
3.引き戸のメリット・デメリット
4.引き戸の注意点
5.引き戸と開き戸はどちらが良いのか?

引き戸の特徴や魅力を理解できたのではないでしょうか?

引き戸に関わらず、魅力的な建具は、
快適で心地よい住まいを実現するためには必須のものです。

 

 

けれども、
そのために本当に大切になるのは、設計力・アイデア・提案力です。

住まい手だけでは難しく、設計士・建築家ならではのものでしょう。

しかしながら、
設計事務所に依頼すると、どうしても「費用」も高くなると考える方も多いと思います。
けれども、建築家・設計事務所によっては、そのようなことはありません。

実は、「設計力」も「コストパフォーマンス」もどちらも優先できる。
その上で、高いクオリティを実現出来るのが
「建築家のいる設計事務所」との家づくりです。

ぜひ、一度は相談に行ってみましょう。

 

▼こちらのページで詳しく解説していますので、ぜひ、参考にしてみて下さい。

Strong Points|強みと選ばれる理由-工務店・ハウスメーカー・他の設計事務所との違いとは?

 

 

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。
もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。

施工をしない・建築家の家づくりは、工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。

・少しでも家づくりにこだわりたい気持ちがある。
・建売などではなく注文住宅を採用される。

そんな方は、まずは建築家に相談してみてください。
それから色々と考えるのがおすすめです。

その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。

建築家の仕事に距離は関係ありません。
私も全国から依頼を承っております。

遠方の方でも距離を気にせずに、建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。

 

▼私たちの設計事務所については、こちらのページで詳しくご紹介しています。

About Tabi|愛知県名古屋市の設計事務所Tabi タビについて―非常識な正論とは? 

 

▼ この記事を執筆した建築家が手掛けた住まいは、こちらの動画でご覧頂けます。 

 

最後に。
住宅設計は、人生のデザイン。
住まいは、生涯の大半を過ごすであろう空間です。
皆様が妥協・後悔・失敗することなく、豊かな暮らしを送れますように。
夢の実現を全力でサポートする、良きパートナー・建築会社が見つかることを願っています。

 

名古屋の設計事務所 Tabiでは、家づくりに必要な情報や予備知識をブログにまとめ発信しています。
ぜひ、参考にしてみて下さい!

 

▼名古屋の設計事務所 Tabiのブログは、こちら。

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