「家は3回建てないと理想の家にはならない」という言葉をご存知でしょうか?
この名言が住宅業界では広く知れ渡るほど、たった1度で理想の家にすること・家づくりで後悔や失敗をしないことは難しいと言われています。
人生最大の買い物、生涯の最も長い時間を過ごす空間が住まいであるのにも関わらず、理想を諦めたり、妥協・後悔・失敗で終わるのは、非常に悲しいことだとは思いませんか?

そこで今回は、後悔や失敗しない!家づくりの7つのポイントを解説します。
・これから家づくりをはじめる方。
・数多くの要望を叶えたい方。
・機能性・デザイン性などの面で高いクオリティの住まいを求める方。
このような方々に、家づくりを始めるにあたって、絶対に知っておいて頂きたいことを紹介します。
ぜひ、最後まで読んで参考にして下さい。

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結論
後悔や失敗しない!家づくりの7つのポイント!は、次の7つです。
①家づくりに対する正しい基礎知識を身につける。
②複数の会社の間取りや提案を比較する。
③ヒアリングに重きを置いている建築会社を選ぶ。
④担当者の違いによるムラがない会社に依頼する。
⑤土地に合わせた建築計画を依頼する。
⑥高いコストパフォーマンスを実現する会社に依頼する。
⑦安心要素や保証内容がしっかりしている会社に依頼する。

この7つのポイントをそれぞれ詳しく解説します。
どれも当たり前のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。けれども、多くの方がこの中のいずれかを軽視した、あるいは深く理解していなかったために、家づくりに失敗・後悔するのではないでしょうか?
今ここで、しっかりと一つ一つ確認しておきましょう。

1.家づくりに対する正しい基礎知識を身につける。
1つ目のポイントは、「家づくりに対する正しい基礎知識を身につける。」です。
ここで、1つ例を挙げてみましょう。
新築の一戸建ての住まいを手に入れる方法には、大きく分類すると、次の4つの方法があります。
・建売住宅
・自由設計
・注文住宅
・完全自由設計

では、建売住宅・自由設計・注文住宅・完全自由設計、それぞれの違いを正しく、明確に把握できていますか?
あるいは、工務店・ハウスメーカー・設計事務所の違いは分かりますか?
実は、「自由設計」と「完全自由設計」は、意味が全く違います。
自由設計は、建築条件付きの土地を買う際の文言・条件の内容のことです。
まずは、基本的なことを正しく理解しましょう。
こちら↓の記事で、それぞれの違いは詳しく解説しています。
【建売住宅・自由設計・注文住宅・完全自由設計とは?各特徴やメリット・デメリット!】
【設計事務所・建築家の特徴、メリット・デメリットなどを徹底解説!】

2.複数の会社の間取りや提案を比較する。
2つ目のポイントは、「複数の会社の間取りや提案を比較する。」です。
仮に、特別気に入った住宅会社を見つけたとしても、他社も2~3件あたってみることをお勧めします。その際、設計事務所・ハウスメーカー・工務店、それぞれ1社以上、少なくとも面談・相談だけでも行くと良いと思います。
理由は、その方が各社の違いや自分達に合う建築会社のジャンルがより鮮明に見えてくるからです。それぞれ立場が違えば、考えも違います。考え方や意見、それぞれの特徴を違いを理解した上で、依頼する建築会社を選んだ方が断然、最終的な満足度は高くなることでしょう。

また、基本的にハウスメーカー・工務店であれば、初回~2,3回目までの間取りなどの提案までは無料であるところが多いです。設計事務所でも、良心的な設計事務所であれば、無料のところもあります。
ぜひ、気軽に相談し、フィーリングなどが合えば、提案してもらいましょう。そして、各社の提案などを比較することをおすすめします。

3.ヒアリングに重きを置いている建築会社を選ぶ。
3つ目のポイントは、「ヒアリングに重きを置いている建築会社に相談する。」です。
建築会社との最初の面談では次の2つに注意してください。
1.まずは、建築会社がよく話を聞いてくれるかどうか。
2.上手く言葉にならない想いも丁寧に汲み取ってくれるようなヒアリングをしてくれるかどうか。
つまり、相手のことを知ろう、相手の想いに応えようと、まずは話を聞くことを徹底しているかどうかを必ずチェックしましょう。

なぜなら、
・価値観がマッチする。
・何が起きたとしても対応してくれる。要望に応えようとしてくれる。(誠実さ)
このような建築会社との家づくりでなければ、パートナーとしての良好な信頼関係を築くことは難しく、家づくりを進める間も、そして完成後も大きなストレスがかかりそうですよね。
自分達の要望を叶え、理想の住まいを実現したいのであれば「まずは話を聞こう。」という姿勢を持つ建築会社に家づくりを依頼しましょう。

例えば、「ウチの会社は○○だから」という説明ばかりをする会社、話を聞いてくれない会社は、まずもって「相手に合わせよう」「要望に応えよう」という意識が低い傾向があるとは思いませんか?
少なくとも、相手の理想を実現するのであれば、「まずは相手の望むことを引出し、それを実現する」というのは当然の順序です。

また、打合せの回数が最初から決められていて、それ以上になると追加費用を請求する、という姿勢も疑問を持った方がいいかもしれません。もちろん、程度問題はありますが、良心的な会社であれば、要望や話を聞くための打合せに回数などの制限は最初から決めることはありません。むしろ、要望を出し切ってもらって、満足してもらうことに重きを置くことでしょう。
逆に、こだわりが少ない方、早く家づくりを終わらせたい方には合っているのかもしれません。

4.担当者の違いによるムラがない会社に依頼する。
4つ目のポイントは「担当者の違いによるムラがない会社に依頼する。」です。
例えば、フルオーダーの建築は、一つ一つが例外なく、オリジナルのものになりますよね。
そういった類のものは、
・担当者、一人の力が最も重要である。
・同じ会社に依頼したとしても複数人の設計士がいた場合には、担当者ごとにクオリティや対応力が変わるもの。
というのが当建築家の考えです。
だからこそ、建築家・作家・デザイナーという職業が成立するのではないでしょうか?

同じ会社に依頼したとしても複数人、担当者がいた場合、どの担当者にあたるかは運次第です。担当者ごとにクオリティや対応力が変わるのは当たり前のことだとは思いませんか?
建築家の設計事務所に家づくりを依頼した場合には、代表の建築家が担当者になり、最初の面談から完成後まで一括で責任もって対応します。担当者となる設計士が複数人いるような建築会社では起こりうるであろう「担当者ごとのムラ」はありません。建築家の能力に伴ったクオリティは間違いなく担保されるといえます。

5.土地に合わせた建築計画を依頼する。
5つ目のポイントは「土地に合わせた計画を依頼する。」です。
フルオーダーの注文住宅にするのであれば、多くの要望を叶え、自分達のライフスタイルにマッチした住まいにしたいと願うことでしょう。
しかしながら、、その土地に合わせて、建築計画・設計することも同等に重要なことです。

「住まいを建てる」ということは「その土地にどう住むのか」「その土地でどう暮らすのか」を決めることです。
その土地のポテンシャルを引き出すこと、ストロングポイントは生かし、ウィークポイントは解決することは、建築設計において、最も重要です。
周辺環境や土地の特性を無視した設計では、非常に暮らしにくい家となってしまうのは間違いありません。

しかしながら、実は、土地の魅力を引き出すように設計することは、そう簡単ではないのです。
どのような間取り・デザイン・建築内容が可能でより良いかは土地ごとに変わり、一つとして同じ土地はありませんので、個々に全く別のアプローチをとる必要があります。

建築会社の間取りを提案してもらった際には、
・その土地の魅力と欠点をどう考えているのか?
・どのように間取りに反映させたのか?
このあたりも担当の設計士に意見を聞くことをおすすめします。優秀な設計士であれば、回答も図面・アイデアも明快であるはずです。

まだ土地を持っていない場合、土地を決めていない場合は、ぜひ、最初に建築会社を選びましょう。
その方が土地選びに失敗するリスクを軽減することができます。
こちら↓の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみて下さい。
【土地と建築会社、どちらを先に決めるのが正解?失敗しない注文住宅・土地探しの秘訣を解説!】

6.高いコストパフォーマンスを実現する会社に依頼する。
6つ目のポイントは「高いコストパフォーマンスを実現する会社に依頼する。」です。
コストパフォーマンスが高い建築会社に依頼した方が、数多くの要望を叶え、機能性・デザイン性などの面で高いクオリティの住まいが実現できる、というのは当然のことでしょう。
では、最もコストパフォーマンスに優れるのは、「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の内、どれか分かりますか?

実は、要望やこだわりを詰め込んだ理想の家をつくるのであれば、
「建築家の設計事務所」が最もコストパフォーマンスに優れる可能性が非常に高いのです。
実際、私のお施主様の多くは「他社よりお値打ちにより多くの要望を実現できた」という実感がある方ばかりです。
その理由は、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【建築家・設計事務所が最もコストパフォーマンスに優れる!?設計料など費用面を徹底解説!】

7.安心要素や保証内容がしっかりしている会社に依頼する。
7つ目のポイントは「安心要素や保証内容がしっかりしている会社に依頼する。」です。
安心できる要素や保証内容を明確に説明できない会社はトラブルになりがちです。
事前に安心要素や保証内容を確認し、その会社の考え方なども聞いておきましょう。
設計事務所の安心要素や保証内容については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【設計事務所に依頼しよう!安心要素や保証内容について徹底解説!】

まとめ
今回は、後悔や失敗しない!家づくりの7つのポイントを解説しました。
①家づくりに対する正しい基礎知識を身につける。
②複数の会社の間取りや提案を比較する。
③ヒアリングに重きを置いている建築会社を選ぶ。
④担当者の違いによるムラがない会社に依頼する。
⑤土地に合わせた建築計画を依頼する。
⑥高いコストパフォーマンスを実現する会社に依頼する。
⑦安心要素や保証内容がしっかりしている会社に依頼する。

家づくりは、人生で一度きりの最大の買い物です。住まいは、生涯で最も長い時間をすごす場所です。
7つのポイントを正しく理解・実行して、家づくりに後悔・失敗するリスクは大きく軽減しましょう。
本記事が皆様の満足できる家づくりの一助、ガイドラインとなれば、幸いです。

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。
施工をしない・建築家の家づくりは、工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。
少しでも家づくりにこだわりたい気持ちがあり、建売などではなく注文住宅を採用されるのであれば、まずは建築家に相談してみること、それから色々と考えるのがおすすめです。
その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。
建築家の仕事に距離は関係ありません。私も全国から依頼を承っております。
遠方の方でも距離を気にせずに、建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。

最後に。
住宅設計は、人生のデザイン。
住まいは、生涯の大半を過ごすであろう空間です。
皆様が妥協・後悔・失敗することなく、豊かな暮らしを送れますように。
夢の実現を全力でサポートする、良きパートナー・建築会社が見つかることを願っています。
名古屋の設計事務所 Tabiでは、家づくりに必要な情報や予備知識をブログにまとめ発信しています。
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