坪単価の「落とし穴」とは?|比較で後悔する前に知るべき“相場のウソと本質”

注文住宅・家づくりを始めるにあたり、
「坪単価は?」と、多くの住宅会社へ聞きまわっている方へ。

「坪単価」を参考程度に聞くのは良いと思います。
けれども、坪単価の意味を本当に理解していますか?

 

 

注文住宅の相談を受けていると、当たり前のように「坪単価はいくらですか?」と尋ねてくる方が少なくありません。

しかし、建築のプロの立場から見ると、
その質問ひとつで、「この方はまだ住宅の本質を知らないのだな」と分かってしまうことがあります。

もし仮に、言葉巧みに契約を迫る悪質な会社があったとすれば、そうした方は“数字だけを見せれば判断するカモ”に映ってしまうかもしれません。

もちろん、費用感を知るために「坪単価」を確認するのは悪いことではありません。
ただし、その「坪単価」という言葉が、何を含み、何を含まないのか?
この点を理解しないまま判断をしてしまうと、思わぬ誤解や落とし穴に繋がるのです。

 

 

そこで今回は、「坪単価」について、詳しく解説します。

厳密なルール設定がなければ、「坪単価」の相場・平均・比較には大した意味などありません。そのため、「坪単価」に着目しすぎることは、単に、誤解・勘違いが生まれてしまう原因だと考えてよいでしょう。その理由なども紹介します。

ぜひ、最後まで読んで、「坪単価」についての基礎知識を確実に抑えていきましょう。

 

 

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「坪単価」は、「総額」を「面積」で割り算したものです。

けれども、実は、厳密なルールがありません。

厳密なルールが無ければ、坪単価を安く見せようと必死な会社は、どこまでも安く見せることが出来ます。
それを鵜呑みにして、安易に相場・平均・比較をして分かった気になるのは、大変恐ろしいことだと思いませんか?

どうルールが無いのか、詳しく解説します。

 

 

 

前述したように、「坪単価」は、「総額」を「面積」で割り算したものです。

けれども、その「総額」にも「面積」にも厳密なルールはありません。それぞれ解説していきます。

 

 

総額
まず、住宅会社によって、「坪単価」を計算する際の「総額」に含める工事範囲が違います。
少しでも安く見せようとして、坪単価の「総額」から、何かしら理由をつけて色々なものを省く会社も多いようです。
「総額」にほぼ全てを含めて情報開示している建築会社もあれば、もはや省いているものが多すぎて住宅として機能しないものを「総額」としている会社もあるのが実際のところでしょう。

 

 

面積
住宅会社によって、「坪単価」を計算する際の「面積」に含める範囲も違います。
例えば、室内となる床の面積・床面積を「面積」とする会社もあれば、屋根のかかる場所を「面積」とする会社、土間やタイルなど施工する箇所は全て「面積」とする会社もあると様々です。

 

 

総じて、言えることは、「まじめに答える住宅会社が誤解をされ、損をする」可能性が高い、ということです。

一般ユーザーにしてみれば、分かりやすく比較しやすい「坪単価」で住宅会社を決めるのは簡単なのかもしれません。
けれども、比較の際、意味のない「坪単価」に依存すれば、結果として「誠実な住宅会社には出会えない」可能性が高くなるのは当然のこととは思いませんか?

 

 

 

ここからは、さらに「建築家の設計事務所」独自の視点で、もう少し踏み込んで「坪単価」について切り込みます。

例えば、全く同じ仕様・構造・部屋数・機能・設備で、「150平米の住宅」と「100平米の住宅」があるとします。

具体的には、以下のような条件です。

150平米の住宅
無駄なスペースが多く、無駄に広い。
ゆとりでも何でもない、使えないスペースが多い。
廊下が多い。

100平米の住宅
無駄なスペースは無いけれども、ゆとりは大きい。
廊下が少ない。

●下記は同じ条件
仕様・構造・部屋数・各部屋の面積・機能・設備・収納量

さて、「150平米の住宅」と「100平米の住宅」は、「坪単価」が同じになるでしょうか?

 

 

答えは、「100平米の住宅」の方が「坪単価」は、断然高くなります。
しかしながら、「100平米の住宅」の方が、総工費は面積がコンパクトな分、お値打ちで、掃除の面積・移動距離が減り、暮らしやすい住まいになります。

つまり、建築の密度が高ければ、「坪単価」は高くなりますが、メリットは大きいのです。

 

 

ここで問題提起させて下さい。

密度の低い住宅であれば、坪単価がいくら安かろうが、「無駄」に大金を支払っている

とは言えませんか?

 

 

ただし、密度を高めるためには、高い設計力が必要です。
これが「家づくりでは、設計力が最も重要となる」と私が考える理由の一つです。
「坪単価」の相場・平均・比較に大した意味など無い、と考える理由でもあります。

そもそも「密度の高い住まい」というものが分からないかもしれません。気になれば、一度、建築家に相談してみることをおすすめします。

 

 

 

そこで今回は、「坪単価」について、詳しく解説しました。

厳密なルール設定がなければ、「坪単価」の相場・平均・比較には大した意味などないこと、
そして、各社が各々のルールで提示するため、厳密なルール設定が出来ないこと、
そのため「坪単価」に着目しすぎることは、単に、誤解・勘違いが生まれてしまう原因になるだけだということ、
を理解して頂けたのではないでしょうか?

 

大切なのは「坪単価」ではなく、
予算に合わせた総工費に出来るのか?
その際の建築の内容がどれほどのものなのか?だと考えることをおすすめします。

 

 

こだわりや多くの要望を叶えたいのであれば、建築家・設計事務所との家づくりが最もコストパフォーマンスに優れる可能性が高いことは知っていましたか?

こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【建築家・設計事務所が最もコストパフォーマンスに優れる!?設計料・費用面を解説!】

ぜひ一度、気に入った建築家・設計事務所に相談してみましょう。

 

 

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。

施工をしない・建築家の家づくりは、工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。
少しでも家づくりにこだわりたい気持ちがあり、建売などではなく注文住宅を採用されるのであれば、まずは建築家に相談してみること、それから色々と考えるのがおすすめです。

その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。

建築家の仕事に距離は関係ありません。私も全国から依頼を承っております。
遠方の方でも距離を気にせずに、建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。

 

 

最後に。
住宅設計は、人生のデザイン。
住まいは、生涯の大半を過ごすであろう空間です。
皆様が妥協・後悔・失敗することなく、豊かな暮らしを送れますように。
夢の実現を全力でサポートする、良きパートナー・建築会社が見つかることを願っています。

 

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