建築哲学・設計思想|設計事務所Tabi タビ

もっと自由に、もっと自分らしく──
Tabi (タビ) は、愛知県名古屋市西区を拠点とする建築設計事務所です。
「人と風景に寄り添う建築」をテーマに、
注文住宅・店舗・リノベーションなど、さまざまな建築を完全自由設計で手掛けています。
このページでは、私たちが大切にしている考え方や価値観をご紹介します。
建築家の人物ストーリー
ここで紹介する建築思想に至るまでの道のり、代表・建築家が歩んできたストーリー・バックグラウンドについては、下記のページで紹介しています。
▶詳しく知る|人物ストーリー・原点・建築家紹介ページ

建築哲学・設計思想
“建築は、人生のデザイン。”
私たち、設計事務所Tabiは、家や建築を単なる“建物”とは捉えていません。
「暮らしを包む器(うつわ)」であり、
「よりよい未来をつくる舞台装置」だと考えています。
建築は、人生に大きな影響を与える存在です。
日々過ごす空間の温度、音、光、素材感──
些細な要素が、静かに。そして、確かに──
日々、心や暮らし方に作用し続けていきます。
だからこそ私たち設計者は、図面に線を引くたび、自らに問いかけなければなりません。
「この空間は、10年後、20年後も、住まい手にとって“意味あるデザイン”であり続けるだろうか?」
単なる“立派な建物”ではなく、
住まい手の価値観・人生と調和する──
「意味ある設計」を私たちは目指します。

理想を実現する力が、Tabiの設計力。
私たちが第一に掲げる命題は、
「個々の現実的な制約を乗り越え、
住まい手の“理想”を実現すること」です。
理想だけを追いかければ、
予算や条件が追いつかなくなる。
かといって、現実だけに寄りすぎれば、
心が豊かに満ちることはない。
理想と現実の間にある「限界」を、
どのように設計で突破するか。
私たちにとっては、
“理想を現実化する技術”こそが「設計力」
そして、実現へのプロセスが、
Tabi独自の価値創造を生み出す源泉です。

Tech+Ability :「技術と感性」の融合
Tabi という名前には、
「T|Tech=技術」と「abi|Ability=感性」の融合
合理的で、美しく、心を動かす建築をつくる──
という決意を込めています。
私たちにとっての設計とは、
住まい手の理想をより良いかたちで実現すること。
構造・性能・法規・コストなど
総合的な“合理性”の追求から「余白」を生み出し、
光や風のゆらぎ、素材の質感など
日常に“情緒”や“豊かさ”を宿していく──
私たちにとっては、
この一連のプロセスこそが「設計デザイン」です。
構造に自由を与える技術力。
予算に可能性を生み出す提案力。
建築家としての感性と思考。そして、モラル。
ロジックだけでも、感性だけでもない。
その両輪に裏打ちされたデザインを追求します。

設計デザインとは、配慮の集積。
設計とは、ただ空間を組み立てる行為ではなく、
いくつもの「配慮」が連なり、
意思と選択が積み重なって、初めてカタチになる。
何かを次々に足していく「足し算」ではなく、
本当に必要なものを見極め、
本来の魅力を際立たせること。
一人ひとりにとっての「本質」を選びとる行為。
それが私たちにとっての「デザイン」です。
「住まい手が、“本当に求めていること”は何か?」
常に問いながら、
1本1本、全てに意味を込めて、線を引く。
そうして、
数十万の線が一つに集約された「設計図」は、
“人の理想を宿す。”
そう、私たちは信じています。
私たちにとっては、
その工程を経たものだけが、「建築」です。

全棟を“唯一無二のモデルハウス”へ
家づくりには、見た目や性能だけでは語りきれない、
無数の要素が流れています。
・家族と過ごす、かけがえのない時間
・子どもが育つ風景
・心がほっと落ち着く、ひとりの居場所
このような日常の風景、情景を丁寧にすくい上げ、
暮らしをつつむ「うつわ」として、
全棟、“モデルハウス級”のクオリティで完成させることを徹底しています。
「見本のような家」ではなく、
一人一人の生き方・暮らし方がにじみ出るような──
その人のためだけに設計された「唯一無二の建築」を
私たちにしか渡せない、
特別なプレゼント、贈り物として届けたい。
既存の理想をなぞるのではなく、
住まい手と私たちの理想を宿す「特別な建築」
それが、設計事務所Tabiの設計思想です。

3つの設計コンセプト
暮らしと風景に寄り添う建築
私たちは、
「暮らし」と「風景」の両方に、そっと寄り添う建築を目指しています。
どれだけ美しくとも、風景から浮いてしまえば、
人の心には馴染みません。
どれだけ機能的だとしても、
日常の営みと調和しなければ、
暮らしに歪みが生まれてしまいます。
建築は、“ただそこにある”のではなく、
「風景の一部」であり、「暮らしのうつわ」であり、
そして「心をほどくための場所」である。
この思想に基づき、
01|Less is More.
—— より少なく、より豊かであれ。
02|機能美
—— 機能性の追求の先に美が立ち現れる。
03|風景との調和
—— ウチとソトが、やわく滲みあう心地よい状態。
この3つの設計コンセプトを柱として、私たちは、建築をかたちづくります。
ここからは、それぞれについて解説します。

01| “Less is More.”
「より少なく、より豊かであれ。」
—— ミース・ファンデルローエ
そもそも、本当に、
建築の魅力は、建築そのものにあるのだろうか?
本当に心地よい空間は、過剰に主張することなく、
広がる風景と、営まれる暮らしを静かに引き立ている。
たとえば、自然の中で、静謐に佇む山小屋。
あるいは、記憶に残る古民家のように。
建築が背景として風景に溶け込み、
人の暮らしと響き合うとき、
そこにしかない「上質さ」が静かに立ち上がるもの。
私たちは、そう考えています。
Tabi が目指すのは、
「人の暮らし」と「風景」
両者の本質的な魅力を最大限に引き出す設計。
日常を静かに引き立てる“うつわ”としての建築。
“Less is More.”
—— より少なく、より豊かであれ。
これは「無駄を削ぎ落とすことで本質的な魅力が際立つ」という設計思想です。
情報も、物も、選択肢もあふれるこの時代において、
何を足すかではなく、
「何を削り、何を残すか」
自分らしい「本質」を選び取る行為、
それを大切にしてほしい。
澄み渡るようにシンプルで、どこまでも奥ゆかしく。
美しく変容する「余白」として、
心を解きほぐし、豊かな時間を育む空間。
これが1つ目の設計コンセプトです。

02|機能美
暮らしの「うつわ」としての建築
私たちが目指すのは、
シンプルで暮らしやすく、美しい空間。
そして、逆に、
凛とした「美しさ」は、
暮らしやすさを追求した先に生まれる。
だからこそ、シンプルに洗練されていくもの。
それは「何もない状態」とは明らかに異なり、
意図して設計された、
無駄なく「ととのえた」状態。
暮らしの中の何気ない動作や時間が、
自然に流れていくように。
見た目の美しさに心が和み、
暮らしをさりげなく支える建築。
この「機能美」という考えを大切にしています。
徹底的に暮らしやすく——
収納・動線、光、風、素材の手触り、
目に見える美しさと、日々の心地よさが響き合う空間を
細部に至るまで丁寧に心を配り、デザインします。
これが2つ目の設計コンセプトです。

03|風景との調和
ウチとソトが、やわく滲みあう心地よい状態
隣地との距離感、道路からの視線、四季折々の光/風。
その土地の“声”に耳を傾け、
ふさわしい「建ち方」を導き出すこと。
それが、建築家の大切な役割だと考えています。
Tabi は、風景と調和する佇まいを大切にします。
主張せず、しかし確かに存在し、
そっと、根を下ろすような建築。
たとえば、
風景と響き合って暮らすための舞台装置として、
土間、深い軒・庇、窓辺の空間、半屋外空間を設け、
内と外を一体的につなぎます。
室内にいても自然の気配を感じる。
閉じながら、どこか開かれている。
そこに広がる景色を楽しむ暮らし。
ウチとソトが、やわく滲みあう状態。
それが心地よさを生み出すことにつながると、私たちは考えています。
これが3つ目の設計コンセプトです。

住まい手との向き合い方について
すべては、対話から始まる
最後に、私たちの住まい手との向き合い方、
対話・聴く力・導く力についてお伝えします。
まず初めに、
“設計は、建築家一人の創作ではない”
と私たちは考えています。
一つひとつの住まいには、
そこに暮らす人の「価値観」や「物語」があります。
その背景と丁寧に向き合うことから、
建築・家づくりは始まる——と信じているのです。
どれだけ優れた設計であっても、
住まい手の想いとズレていれば、
“使いにくい” “落ち着かない” “どこか馴染まない”
と感じてしまうでしょう。
それでは、愛着が湧かず、時を超える魅力とはならない。
だからこそ、
私たちの出発点は、いつも「対話」
対話を通して価値観を共有し、共に最適な答えを探る。
必ず、このプロセスを経て、唯一無二の住まいを形にします。

設計力は、“聴く力”で決まる。
ヒアリングは、
お互いが信頼関係を築く、想いを共有する上で、
最も重要なプロセスだと私たちは考えています。
・どんな暮らしを理想とするのか
・どんな風景が心地よいと感じるのか
・今の暮らしの中で、不便に感じていることは何か
・家に何を求め、何を求めないのか
こうした“言葉になりきらない本音”を
丁寧に引き出し、整理していく。
設計は、どれだけ“聴けるか”が問われる仕事だと、
私たちは考えています。
ご要望を言いやすい雰囲気づくり、
信頼し合える関係性を、私たちは大切にしています。

寄り添いながら、そっと導く
ご要望に耳を傾けることは、大切な出発点です。
しかし、それだけでは、
理想の住まいの“かたち”にはなりません。
Tabi は、寄り添いながらも、
そっと一歩先を照らすような存在であるように、心がけています。
・ときに視点を変えられるように
・ときに優先順位を整えられるように
提案や説明も、迷わずに選んでいただくためのサポートです。
信頼して託していただく以上、
必要なことをやわらかく、そしてまっすぐに伝える。
その姿勢も、設計事務所・建築家の大切な役割だと考えています。

最後に|これから家を建てる方へ
家づくりは、人生のなかで最も大きな選択の一つ。
これから何十年も続いていく「暮らし方」
それを“かたち”にするプロセスです。
だからこそ、焦らず、慌てず、
ひとつひとつの選択を丁寧に積み上げていく——
その過程を大切にしてほしい。
カタログから選ぶ家ではなく、
ゼロから一緒につくりあげるには時間も労力もかかります。
しかし、そのプロセスこそが、
「自分たちのためだけの家」への欠かせない道のりです。
SNS や住宅展示場、流行の間取りに惑わされすぎず、
「自分たちにとって、本当に必要なことは何か?」
落ち着いて、“本質”を見極めて欲しい。
それが、建築・家づくりを成功させるための第一歩です。
その答えを共に探し、
もっと自由に、もっと自分らしく、
建築・住まいをつくるためのパートナー。
——それが、設計事務所 Tabi タビです。
設計事務所Tabiの詳細はこちら