はじめに|「生活感のない家」は、心地よい。
SNSや雑誌で目にする、美しく整う住まい。
リモコンやエアコン、コンセントにいたるまで、
設備や家電が一切見えず、まるで生活感を感じさせない空間。
「こんな家、どうやったら実現出来るの?」
そう思ったことはありませんか?

すでに建築会社に「設計」を依頼されている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、一つ質問です。
あなたの注文住宅は、本当に、設計されていますか?
設計している「フリ」をされていませんか?
実は、
・生活感が溢れかえって整わない。
・とても使いにくい家になる。
多くの方がこのような失敗に陥る理由は一つです。
『そもそも設計されていない家だから』
「間取りをパズルのように組み合わせて、ハイ出来上がり。」
そんなものは、私は「設計」とは呼びません。

設計とは、細部に至るまで、暮らしに寄り添うカタチを考えること。
「生活感を消す」には、設計の段階で仕込むしかない。
あとから家具や収納でごまかしても、本質的には実現できません。
そして、デザインコンセプトの段階から細部まで整えると、
空間は驚くほど使いやすく、かつ、心地よく、心安らげるものになります。

そこで本記事では、
「生活感のない家をつくる工夫」を軸に、
・実践的な6つの工夫
・よくある失敗例、落とし穴
・よくある質問
・生活感のないの本質
上記のラインナップで、
設計事務所の建築家が、体系的に「生活感のない家をつくり方」を解説します。
ぜひ、参考にして下さい。

本記事の執筆者
愛知県名古屋市の設計事務所 Tabi タビ 代表
和田貴裕|一級建築士・建築家
『おすすめの設計事務所』と、口コミ・高評価多数。
豊富な施工事例・間取りアイデア・設計の哲学の他、
『特別な設計事務所』と圧倒的に支持される理由と、
建築家が語る“非常識な正論”は公式サイトで公開中!
▼公式ホームページ
▼About Tabi|事務所紹介―非常識な正論とは?
▼建築家紹介|人生をたどるストーリー
https://studio-tabi.jp/architect-tabi/
▼この記事を執筆した建築家が手掛けた住まいは、こちらの動画でご覧頂けます。
その他の動画・ルームツアーは、こちら↓からご覧頂けます!

▼【インテリアデザインに関する基礎知識|まとめ】は、こちら。
▼ こちらの記事もオススメです。
【注文住宅のインテリアで統一感を出す5つのルール|色・素材・配置の正解とは?】

それでは、
『“生活感ゼロ”の注文住宅|建築家が実践する設備・家電を“美しく整える”6つの工夫』
ブログ本編スタートです。
生活感のない家をつくる方法|実践的な6つの工夫
それではまずは、
『生活感のない家をつくる方法』
を紹介します。
実践的な6つの工夫は、次の通りです。
1.エアコンは“存在を消す”ように設計する
2.照明の“器具感”を見せないディテール
3.テレビまわりの生活感を消す
4.家具“内部”にコンセントを仕込んで生活感を消す
5.“家具用コンセント”で存在感を減らす
6.スイッチ・リモコンは“まとめる”のが基本
それぞれ詳しく解説します。

工夫1.エアコンは“存在を消す”ように設計する
まず最初のポイントは、エアコンです。
快適な空調環境を保つために欠かせないエアコン。
しかし、美しく整えられた空間では、
その存在が“ノイズ”となってしまうことも。
せっかく素材や家具にこだわっても、
壁に露出したエアコンがあるだけで、
一気に生活感が漂ってしまう——
これは注文住宅でよくある
“美観の崩れるポイント”でしょう。

だからこそ、エアコンは、
「いかに隠すか」が重要です。
機能はそのままに。
空間の一部として溶け込ませるための工夫が求められます。
ここでは、建築家が実践する“存在を消す”空調設計のポイントをご紹介します。
▼ノイズをなくす意義は、こちらで詳しく解説しています。
【“Less is More.” シンプルで魅力的な住宅。実現する設計デザイン。】

室内機は、「天井埋込型 or 建具上部」に隠して設置する。
最も生活感がにじみやすい設備が「エアコン」です。
どれだけ空間全体を美しく整えても、
壁に室内機がむき出しのままでは、
一気に美観が損なわれます。
その存在感を消すためには、次の3つの手法が有効です。
・天井にポケットをつくり、設置。
・壁にポケットをつくり、建具で隠す。
・天井埋込型のエアコンを採用。
このような工夫が、空間に“生活感”を持ち込まない鍵です。
実現するためには、建物の計画初期段階から
「エアコンの設置位置」と「ダクトルート」
を丁寧に検討し、エアコンの存在を“消す”設計が必要になります。

室外機は“ファサードの裏”へ。屋外も生活感を見せない
美しい外観をつくり込むなら、
室外機の配置にも細心の注意が必要です。
ファサードの正面に室外機が表れる計画になっていませんか?
そんなことでは、生活感がにじみ出てしまい、
建築としての完成度が一気に下がってしまいます。

室外機は、
「建物の裏側」、「植栽の陰」など
目立たない場所に計画的にレイアウトするのが鉄則です。
外観にこだわるなら、「冷媒管のルート」まで設計初期に描いておくべきでしょう。
たとえるなら、丹精込めてメイクを施した顔に、大きなニキビができてしまうようなもの。
鼻毛と例えても、いいでしょう。要するに、台無しです。
見える位置に“不要なもの”を置かないために、
細部まで美意識を貫くことが求められます。
▼こちらの記事もおすすめです。
【外観デザイン×注文住宅】“美しい佇まい”のつくり方|建築家が実践する-5つの外観設計手法

工夫2.照明の“器具感”を見せないディテール
生活感を消すための2つ目のポイントは、「照明の設計」です。
ありきたりな既製品が空間に露出すると、
“生活臭”がにじみ出てしまいます。
特に、照明器具は、空間の静けさや洗練を左右する要の一つ。
コストを抑えながら、生活感のない住まいをつくるには、
「光だけを浮かび上がらせ、器具の存在感を消す」
という設計手法が欠かせません。
ここからは、照明を“ただの設備”としてではなく、
空間の美意識を支えるディテールとして捉える方法を紹介します。

ダウンライトや間接照明で“光”だけを演出する
天井には、あまり照明器具を露出させたくありません。
その代わりに、ダウンライトや間接照明を活用するのがおすすめです。
ダウンライトや間接照明は、建築的に組み込まれた照明であり、
空間の質感を高め、器具の存在を消し去ることができます。
このような照明デザインは“光のデザイン”であると同時に、
“生活感の削減装置”でもあるのです。

ペンダントライトのフランジを天井に埋め込む
ペンダントライトは、空間のアクセントとして非常に効果的な照明です。
しかし、意外と見落とされがちなのが「フランジ(取付金具)」の存在です。
天井面に露出したフランジは、器具の存在感を際立たせてしまいます。
その結果、空間に“生活感”や“工業的な印象”を持ち込んでしまうのです。

この生活感を排除するためには、
「天井にフランジごと美しく埋め込むディテール」
を設計しましょう。
配線経路をあらかじめ設計段階で計画し、器具を構造内に納める。
すると、ペンダント照明が“光だけが静かに漂っている”ような印象へと変わります。
空間全体にとって邪魔な部分を見せずに光だけを浮かび上がらせる。
これが、照明を「演出」として捉える建築的なアプローチです。
▼ 照明計画については、こちらでも詳しく解説しています。
【照明計画・ライティングデザインの基本。失敗・後悔しない選び方、施工事例。】

工夫3.テレビまわりの生活感を消す
生活感を消すための3つ目のポイントは、「テレビ」です。
テレビ周辺は、生活感がもっともにじみやすいエリアのひとつ。
どうしても配線が露出し、機器が集まり、雑多な印象になってしまうもの。
だからこそ、設計段階で、
“スッキリさせる”ためのディテールを組み込んでおくことが重要です。
ここからは、テレビまわりを“生活感ゼロ”で成立させる設計術を紹介します。

テレビは壁掛け一択。床から機器をなくす
まず、床に置かれたテレビ台やスタンドは、やめましょう。
配線や周辺機器を露出させ、空間に“家電の存在感”をにじませます。
そして、これを根本から解決するのが
「壁掛けテレビ」です。
壁の中に配線ルートを仕込み、床に一切の機器を置かない設計にする。
これで、視覚ノイズを大幅に削減できます。

配線は壁内・天井裏で完全に隠蔽する
テレビの壁掛化において、最も重要となるのが、
「配線の隠蔽」です。
電源・HDMI・LANといったケーブル類は、極めて邪魔です。
設計段階で壁内や天井裏にルートを確保し、完全に見えないように処理しましょう。
機器や配線を視界から消すことで、空間の“純度”が保つことができます。

テレビ台を置かず、収納は造作で対応する
テレビ台を不用意に設けるのもやめましょう。
テレビ台を省けば、テレビの周りがよりスッキリ。
生活感を排除することができます。
逆にテレビ台を設けると、機器やモノがどうしても集まってしまいます。
雑多な印象を生みだす主犯は、実はテレビ台かもしれません。

テレビ台の代わりに、壁面収納や造作家具で必要な収納スペースを確保しましょう。
その方が生活感を抑えながらも、機能性はしっかり担保できます。
壁面収納や造作家具の位置は、テレビから多少離れていても構いません。
配線ルートを壁内・天井裏に設計すれば、柔軟な配置が可能です。
収納は“床に置く”のではなく、“壁に納める”。
この考え方を徹底しましょう。
すると、視界からノイズが消え、空間が洗練されていきます。
▼こちらの記事もおすすめです。
注文住宅の収納計画-後悔・失敗しないために|収納が足りない原因と適切な量・配置・割合 “7つのポイント”

工夫4.家具“内部”にコンセントを仕込んで生活感を消す
生活感を消すための4つ目のポイントは、「家電の配線」です。
空間の美しさを損なう最大の要因が、
「露出した配線」です。
コード類が床や壁に這うだけで、
空間は一気に雑多な印象になってしまいます。

この問題を根本から解決するのが、
家具内部へのコンセント設置という設計手法。
建築段階で、
「家電の居場所」と「電源の位置」をセットで計画しておく。
すると、配線は完全に隠蔽され、
生活感を徹底的に排除することができます。
ここから、詳しく解説します。

収納内部にコンセントを仕込んで“配線ゼロ”を実現
見落とされがちですが、
生活感の大きな原因は“ごちゃついたコード”です。
掃除機やルンバなど、充電を伴う機器は、特に配線が露出しやすい。
放置すれば空間全体の印象を損ねてしまいます。
そこで有効なのが、
収納スペース内部にあらかじめコンセントを仕込んでおくという設計。
たとえば、掃除機をしまう収納内に電源を設けておく。
すると、充電も収納もそのまま完結。
出し入れのたびに配線を気にする必要がありません。
▼こちらの記事もおすすめです。
家事動線がいい家の間取りとは?|注文住宅で家事がラクになる設計の工夫・5つのポイント

家電の“居場所”を家具と一体で設計する
炊飯器・ポット・ルンバ・空気清浄機など、
生活に必要な家電は数多いことでしょう。
それらを「とりあえず置く」のではなく、
設計段階から“居場所”を定めておく。
この意識で、生活感は驚くほど消えていきます。
住宅の設計では、
家具・収納・家電の導線をセットで組み立てることは、基本です。
▼こちらの記事もおすすめです。
“暮らしやすい家”のつくり方|建築家が語る-性能では測れない“注文住宅の本質”と“設計の考え方”

工夫5.“家具用コンセント”で存在感を減らす
生活感を消すための5つ目のポイントは、「コンセント」です。
コンセントの存在は、小さいです。
しかしながら、空間の印象に大きな影響を与えます。
特に、一般的なコンセントを壁の中央に並べたりするのはやめましょう。
視線を分断し、空間に、“生活臭”を滲ませてしまうものです。
生活感のない美しい空間を実現するためには、
コンセントの「配置」と「見せ方」まで設計に組み込むこと。
この章では、空間と一体化した“存在感のないコンセント”の設計手法をご紹介します。

家具用コンセントを仕込んで視覚的ノイズを消す
コンセントが、壁の目立つ位置に大勢並んでしまっている。
こんな状況が、建売、注文住宅に関わらず、
多くの家で起こっていませんか?
これは機能的である一方、
空間の美意識を乱す“視覚的ノイズ”でもあります。
では、機能性とデザインを両立するには、どうすればよいか?
その解決策が、家具用コンセントです。

「家具用コンセント」とは、主に家具の中に組み込むためのコンセントのこと。
とてもスッキリとした見た目が特徴的なコンセントです。
壁や石膏ボードに仕込むこともできます。
この「家具用コンセント」を適材適所で採用しましょう。
すると、コンセントの存在感を減らすことができます。

家具と一体化した“造作コンセント”でコードの露出を防ぐ
さらに一歩踏み込んだ設計をご紹介します。
家具そのものにコンセントを組み込む、
「造作コンセント」という手法。
ちなみに、家具用コンセントの本来の使用方法です。
たとえば、オーダー家具の中に電源を仕込む。
すると、コードの露出が一切なく、電源の存在を感じさせない空間が実現できます。
電源は必要。でも、見せない。
これが、「整った空間」=生活感ゼロの住まいをつくるための基本思想です。
▼こちらの記事もおすすめです。
【注文住宅×インテリア】“統一感”で整える家づくりのルール5選|モデルハウスのように仕上げる内装設計

工夫6.スイッチ・リモコンは“まとめる”のが基本
生活感を消すための6つ目のポイントは、「スイッチ・リモコン」です。
壁にスイッチやリモコンがずらりと並ぶ。
それだけで、空間の印象は一気に雑多になってしまいます。
その存在が「生活感」そのもの。
せっかくの壁面をノイズで満たしてしまう原因。

だからこそ、
“スイッチ・リモコンをどこに置くか”
そこまでを空間設計の一部と捉えましょう。
便利な場所に置くだけではなく、
視界にどう映るか、美しさをどう保つか。
そこまでを考え抜くことが大切です。
ここからは、スイッチ・リモコンをスッキリと配置する設計手法をご紹介します。

ニッチや裏側に“まとめて隠す”
スイッチやリモコンは、便利であるべきです。
しかし、わざわざ見せる必要はありません。
壁の目立つ位置にベタッと並べてしまえば、それだけで空間の質が崩れてしまいます。
そこで、オススメなのが、
壁の一部をニッチ(くぼみ)にして、まとめて設置するという方法。
さらに、部屋の裏側や廊下側の壁など、
“主たる空間から見えない場所”に集約して配置する。
そうすることで、生活感を視界から完全に消してしましょう。

「壁を白く保つ」ことは、空間を整えるということ
壁は、アートを飾るキャンバスであり、
光を受け止めるスクリーンでもあります。
余白のある美しい壁面は、空間全体に静けさと上質さを与えます。
だからこそ、
スイッチの位置・数・配置方法までデザインしていきましょう。
ただの壁ではなく、
空間の印象を決定づける“設計対象”として扱う。
それが、“生活感のない空間”をつくるための、基本的な考え方です。
▼こちらの記事もおすすめです。
【内装インテリアの色選び】床・壁・天井で後悔しないための基本ルール|注文住宅の家づくりとデザインの注意点ガイド

よくある失敗例|生活感が出てしまう6つの落とし穴
どれだけ素材を吟味し、設計にこだわっても、
「見せたくない要素」が露出すれば、台無しに。
空間の美しさは一気に損なわれてしまいます。
ただミニマルな空間をつくればいいのではなく、
“見せるべきもの”と“隠すべきもの”を丁寧に区別することが大切です。
そこでここからは、よくある失敗を紹介し、
生活感をにじませないための具体的な考え方と建築的アプローチを解説します。

1. エアコンの設置を後回しにして“壁付け”に…
設計時にエアコンの位置や配管ルートを計画していない、というケース。
後からの設置は必然的に「壁付け+露出配管」になってしまいます。
白いカバーが室内を横切り、室外機がファサードに顔を出す。
美しい空間も台無しに。
エアコンは設備ではなく「建築の一部」として扱うべき存在です。
設計初期から「存在を見せない計画」を立て、空間の質を守りましょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
“最高のインテリア”とは?|注文住宅の「内装設計」を成功させる7つのポイント-建築家が実践するインテリアデザインの設計術

2. テレビ裏の配線計画を忘れて“床がコードだらけ”に
テレビは視線が集中する場所です。
にもかかわらず、
電源・HDMI・LANなどの配線計画を後回しにしていませんか?
その代償に、リビングは、
床にコードが這う生活感たっぷりの空間になってしまいます。
結果として、埃が溜まりやすく、掃除も困難に。
「テレビまわりこそ、最も配線を隠すべき場所」
という前提で設計し、壁内や床下にルートを確保すること。
視界のノイズを劇的に消していきましょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
子育て世代に人気の注文住宅|間取り・収納・動線の工夫と5つのポイント-失敗例と対策も紹介

3. コンセントを並べすぎて“壁がブレーカー化”する
「将来のためにたくさん付けておきたい」
という気持ちで、壁にずらりと並べられたコンセント。
心配する気持ちとは裏腹に、
空間の余白として機能する壁を壊してしまい、視覚的に負荷を与える要因になってしまいます。
「美しさと機能を両立させるための装置」
として、コンセントを扱うこと。
家具と連動させた位置・数の最適化こそ、
整った住まいをつくる鍵です。
▼こちらの記事もおすすめです。
機能美とは?|暮らしを整えることで生まれる“本当の美しさ”-建築家が語る住宅デザインの核心

4. 家電の置き場所がなく“空間が散らかる”結果に
炊飯器、電気ポット、空気清浄機、ルンバ…
現代の住宅には多くの家電が存在します。
それらを「何も考えずに置く」前提でつくられた空間は、
使うたびに生活感が噴き出すことになってしまうことでしょう。
設計の初期の段階で、
家電の種類と導線を整理し、家具と一体で“居場所”を設定すること。
それが大切です。
日々の暮らしを美しく保つことにもつながります。
▼こちらの記事もおすすめです。
家づくりで後悔しないために|注文住宅で絶対知るべき7つの家づくりポイント

5. 照明の取付金具が露出し、空間に“生活感のノイズ”が残る
どれほど美しい照明器具を選んでも、
天井から取付金具(フランジ)が露出していれば、
器具の“存在感”が視界に引っかかります。
特にペンダントライトなどは、空間の中心に設置されることが多いもの。
フランジの処理次第で印象が大きく変わってしまいます。
そのまま露出させてしまえば、
洗練された空間に“生活感のノイズ”が混ざり込むことに。
天井と一体化するようフランジごと埋め込むことで、
照明は「光だけが漂うような存在」に変わります。
このひと手間こそが、空間の質を決定づけるディテールです。
▼こちらの記事もおすすめです。
【完全ガイド】注文住宅は何から始める?失敗しない流れと進め方|家づくりの全体像と8つのステップ

6. 壁に並んだリモコンが、空間に“生活感のノイズ”を走らせる
住宅には多くの操作機器が存在します。
エアコン、床暖房、照明など、どれも日常に必要な機能です。
しかし、それらのリモコンを無造作に壁へ並べてしまえば、
空間の上質さが一気に崩れてしまいます。
壁は、空間をととのえる余白であり、光を受け止めるスクリーン。
だからこそ、スイッチやリモコンは、できるだけ視界に入りにくい場所へ。
ニッチや壁の裏側にそっとまとめておくだけで、空間はぐっと整った印象になります。
見せない工夫が、暮らしをすっきりと心地よくしてくれることでしょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
【注文住宅の「契約」完全ガイド】契約の流れ、費用、注意点、設計契約と工事請負契約の違い-失敗しないために徹底解説

Q&A – よくあるご質問|“生活感ゼロの住まい”を実現するために
ここからは、Q&A|よくある質問を紹介します。
「生活感を消す」という設計方針。
それに対して、家づくり初めての方が不安や疑問を抱くのは自然なことです。
実際、よくいただく質問には、
“それって本当に暮らしやすいの?”という素朴な声が多くあります。
ここからは、そうした疑問に建築家としてお答えしながら、
“美しさと暮らしやすさを両立する” 方法や考え方をご紹介します。

Q1. “生活感ゼロ”の家って、逆に住みにくくないですか?
A. いいえ、むしろ真逆です。
生活感を排除することは、見せたくないものを隠すことだけではありません。
動線・収納・機能を最適化するということでもあります。
ものが迷子にならず、動きに無駄がない──
その整った設計が、毎日の暮らしをストレスフリーにしてくれます。
▼ぜひ、こちらのページで、生活感のない住宅の施工事例もご覧ください。
設計事務所 Tabi のデザイン・エレメント|施工事例・家づくりのアイデア集の紹介

Q2. 設備や家電を隠すと、メンテナンスが大変では?
A. “見せない設計”だけでなく、“管理のためのルート”まで計画します。
「隠す=塞ぐ」ではありません。
維持管理のための点検口を、構造や家具と一体で設けておくことで、
目立ちにくいメンテナンス設計も可能になります。
美しさと実用性は、対立ではなく両立するものです。
▼こちらの記事もおすすめです。
【注文住宅】最高の間取りとは何か?|家づくりで後悔しない“7つのルール”-間取りの良し悪しの判断基準とは?

Q3. あとから建てた家でも取り入れられますか?
A. 一部の工夫は、リフォームや家具変更によって導入可能です。
たとえば、
・家具内部のコンセント設置
・テレビ裏の配線整理 など
このような後施工であれば、少なからず効果があります。
ただし、照明の埋込や配線ルートの隠蔽などは、設計段階から仕込むこと。
その方がはるかに自然で、完成度も高まります。
▼こちらの記事もおすすめです。
建築家という選択肢|本質から紐解く“設計事務所の注文住宅が選ばれる理由”-後悔しない家づくりの進め方

Q4. 注文住宅だと費用が高くなってしまいませんか?
A. “空間の質”と“将来的なコスト”まで含めて考えることが重要です。
生活感を出さない設計は、余計な家具・家電・収納用品を減らすことにもつながります。
結果として、不要な買い足し、モノの散乱を防ぐとともに、
長期的なコストパフォーマンスに優れた住まいになります。
もちろん、建築費トータルで見ても、コストパフォーマンス高く実現することが出来ます。
▼コストパフォーマンスについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【建築家・設計事務所が最もコストパフォーマンスに優れる!?設計料・費用面を解説!】

Q5. どこに相談すれば、こうした家づくりができますか?
A. 建築家のいる設計事務所が、この種の“空間設計”をもっとも得意としています。
ハウスメーカーのような既製プランではなく、
動線・配線・家具のすべてを一体で設計する
「完全自由設計」だからこそ、生活感を排除する住まいが実現します。
まずは、建築家に理想の暮らしを相談してみましょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
建築家とつくる「完全自由設計」の注文住宅|制約を活かす家づくりの工夫-設計事務所が導く“自由へのプロセス”

Q6. 設備の配線ルートや隠蔽計画は、どうやって進めるの?
A. 「何を見せたくないか」を明確に伝えることがポイントです。
最初の設計打合せの段階で、「何を見せたくないか」を明確に伝えましょう。
ただし、住宅会社ならどこでも実現出来るわけではありません。
・細かな要望に応じられるか?
・間取りと連動して配線計画を立てていく技術力があるか?
などを確認しましょう。
「配線は最後に考えるもの」ではなく、
「空間の美しさを守るための設計対象」であるという発想が重要です。
▼ぜひ、こちらのページの私たちの設計思想も参考にしてみてください。

まとめ|生活感ゼロは“設計”でしか実現できない
“見せない設計”で、生活感のない家を。
コードやリモコン、エアコン、家電……
暮らしの中で避けがたい“生活感”を、美しく整えるためには、
設計段階での仕込みが不可欠です。

今回の記事では、生活感をゼロにする考え方や工夫を、建築家の視点から解説しました。
・「あとから隠す」ではなく「最初から見せない」考え方
・収納・配線・照明まで、空間全体を“整えた”実例
・美しさと使いやすさを両立させる設計上の工夫
・ありがちな失敗や、よくある質問への答え

生活感を抑えた住まいの魅力は、見た目の美しさだけにとどまりません。
心のノイズを消し、深くくつろげる空間を生み出します。
そして、なにより暮らしやすい。
「散らかりにくい家にしたい」
「コードや機器のごちゃつきを見せたくない」
そんな思いがある方は、
ぜひ一度、“ 見せない設計 ” を体験してみてください。

生活感にこだわった家を建ててみませんか?
私たちの設計事務所では、生活感を見せない工夫で、
機能美と暮らしやすさが共存する注文住宅を手掛けています。
美しい空間は、単に見た目を整えることでは成り立ちません。
エアコンや家電、コンセントや配線といった“見せたくないもの”を、
最初から空間の中に溶け込ませる──
そのための仕掛けを、設計段階でひとつひとつ丁寧に組み込んでいきます。

「毎日を心地よく整った空間で過ごしたい」
「機能性も、意匠性も、どちらも大切にしたい」
そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。
▼私たちの設計事務所については、こちらのページで詳しくご紹介しています。
About Tabi|愛知県名古屋市の設計事務所Tabi タビについて―非常識な正論とは?
▼名古屋の設計事務所 Tabiのブログ一覧は、こちら。
▼この記事を執筆した建築家の施工実例は、こちらからご覧いただけます。
資料請求・オープンハウスなど:https://studio-tabi.jp/project/event/
YouTube:https://studio-tabi.jp/project/youtube/
Instagram:https://www.instagram.com/tawks.tabi/
#注文住宅 #完全自由設計 #設計事務所 #家づくり #インテリアデザイン #建築家住宅 #名古屋注文住宅 #岐阜注文住宅
