はじめに|仕様書とは「こんなはずじゃなかった」を防ぐための図書
「思っていた仕上がりと違った」
「こんな仕様、聞いていない」
「どこに何を使ったか、説明がない」
そんなトラブルの多くは、
“仕様書”の説明不足・確認不足が原因です。

仕様書とは、
「図面に書ききれない情報を記録する最重要書類」
であり、契約書・設計図と並んで、
「建築図書3大柱」のひとつ。
しかし、あまりにも、
その内容の重大さや、詳細を知らない方が多すぎます。
そして、仕様書を詳しく説明しない建築会社も多すぎる。
そんなことでは、
満足できる家づくりを実現できるわけがありません。

そこで本記事では、「仕様書」について詳しく解説。
・仕様書とは何か?図面との違いは?
・なぜ必要?仕様書が建築トラブルを防ぐ理由
・施主が必ず確認すべきチェックリスト
・よくある失敗と対策
・Q&A:仕様書に関するよくある疑問
・建築家が語る“本当に信頼できる仕様書”とは?
上記のラインナップで、
仕様書について、重要な情報を体系的に解説します。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。

本記事の執筆者
愛知県名古屋市の設計事務所 Tabi タビ 代表
和田貴裕|一級建築士・建築家
『おすすめの設計事務所』と、口コミ・高評価多数。
豊富な施工事例・間取りアイデア・設計の哲学の他、
『特別な設計事務所』と圧倒的に支持される理由と、
建築家が語る“非常識な正論”は公式サイトで公開中!
▼公式ホームページ
▼About Tabi|事務所紹介―非常識な正論とは?
▼建築家紹介|人生をたどるストーリー
https://studio-tabi.jp/architect-tabi/
▼この記事を執筆した建築家が手掛けた住まいは、こちらの動画でご覧頂けます。
その他の動画・ルームツアーは、こちら↓からご覧頂けます!

【これでバッチリ!建築・家づくりの基礎知識|徹底解説・まとめ】は、こちら↓
【BASICS:これでバッチリ!建築・家づくりの基礎知識|徹底解説・まとめ・ブログ一覧】
▼こちらの記事もおすすめです。
【注文住宅の「契約」完全ガイド】契約の流れ、費用、注意点、設計契約と工事請負契約の違い-失敗しないために徹底解説

それでは、
『【注文住宅の仕様書とは?】後悔しない家づくりのための確認項目・チェックリスト・注意点まとめ』
ブログ本編スタートです。
仕様書とは?図面に表現しきれない「暮らしの設計図」
まずは、「仕様書の定義」からご説明します。
仕様書とは、家の「中身」を細部まで指定し、関係者各位に情報共有するための設計資料です。
図面では伝わらない、以下のような素材・性能・色・品番・メーカーなどを文章で明記します。
仕様書で扱う主な内容
・外壁・屋根・断熱材の素材と厚み
・サッシの性能(熱貫流率・Low-E・樹脂 or アルミ)
・フローリング材の樹種と塗装仕上げ
・キッチンの型番・天板素材・水栓の種類
・照明・スイッチ・コンセントの種類
・給湯器・換気システムの機種 など

このように、仕様書には、図面では表現しきれない情報が明記されます。
図面:形などの情報
仕様書:モノの品番などの情報
と考えると、家づくりで仕様書を軽視することがいかに危険か、お分かりいただけるのではないでしょうか?
▼こちらの記事もおすすめです。
【必読】注文住宅の契約前に“絶対に確認すべき”項目とは?|建築家が教えるチェックリストと失敗事例【保存版】

仕様書の必要性|なぜ仕様書がトラブルを防ぐのか?
つづいて、より詳しく
「なぜ仕様書がトラブルを防ぐのか?どうして重要になるのか?」について解説します。
仕様書が重要である理由は2つあります。
1.仕様書がないと「言った・言わない」が発生する
仕様書が重要である1つ目の理由は、
仕様書がないと「言った・言わない」というようなトラブルが発生してしまうからです。
例えば、
「このドアは白じゃなかった?」と疑問に思っても、
仕様書が無ければ確認するための証拠がありません。
責任の所在が曖昧になってしまいます。

2.施工ミスを未然に防げる
2つ目の仕様書が重要である理由は、
仕様書があれば施工ミスを未然に防げるからです。
細部に渡って打合せで決めたことを現場に正確に伝えることができるのは、
仕様書があってこそ出来ることです。
・「床暖房が設置されてなかった」
・「照明の品番が違った」
などの大きな事故・トラブルも、
仕様書があるからこそ防止可能になります。
仕様書は、施主・設計者・施工者の「共通認識」。
仕様書が情報を一元化し、確認サインとなることで、認識のズレを防ぐのです。
▼こちらの記事もおすすめです。
【完全ガイド】注文住宅は何から始める?|後悔しないための最初の一歩と正しい順番・注意点まとめ

注文住宅の“仕様書チェックリスト”【完全版】
ここまで仕様書が重要である理由を解説しました。
けれども、
「仕様書のどこをチェックすればいいか分からない」
そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで、以下に、
注文住宅の“仕様書チェックリスト”を作成しました。
ぜひ、参考にしてみてください。
注文住宅の“仕様書チェックリスト”【完全版】
| 項目カテゴリ | 主なチェック内容 |
|---|---|
| 構造・断熱 | 工法/断熱材の種類・厚み/耐震等級/耐久性仕様 |
| 外部仕上げ | 屋根材/外壁材/塗装仕上げ/雨樋 |
| サッシ・ガラス | フレーム素材/ガラス性能/色/網戸の有無 |
| 内部仕上げ | 床材(樹種・品番)/壁紙(メーカー・型番)/天井仕上げ |
| 造作家具 | カウンター材・塗装仕様 |
| 設備関係 | キッチン/洗面/浴室/トイレ/給湯器の型番・仕様 |
| 電気・配線 | 照明器具の品番/スイッチ・コンセントの品番 |
| 外構・庭 | 駐車場仕上げ/塀・門扉/植栽の種類 |
| その他 | カーテンボックス/換気計画/太陽光や蓄電池の有無 |
※全項目を事前に確認することで、
着工後の変更・トラブルを最小限に抑えることができます。
▼こちらの記事もおすすめです。
【必読】工事請負契約とは?|注文住宅で後悔しないために知るべき“契約の核心”-流れ・費用・落とし穴を建築家が徹底解説

失敗しないために―施主として、注意すべき3つのポイント
ここで、トラブルを未然に防ぐためにも、
「施主として失敗しないためのポイント」
についても、整理しておきましょう。
最も重要なポイントは次の3つです。
① 標準仕様だからと“確認しない”のはNG
まず、大原則として、
標準仕様だからと「確認しない」のは、
絶対に!NGです。
「標準」が「あなたに最適」とは限りません。
標準仕様というのは、
・見た目の安さを演出するためだけに設定されているのでは?
・契約後の変更を前提とされているのでは?
と疑いたくなる内容も多いものです。
必ず!!中身を見て判断をしてください。
理解できなければ、すぐに説明を求めましょう。
▼私たちの標準仕様例については、こちらのページで紹介しています。

② 最終決定は「紙」で残す
仕様書に限ったことではありませんが、
最終決定は、必ず書面で提出してもらいましょう。
口頭・LINE・メールはNG、トラブルの原因です。

③ 契約・着工前に全仕様を決める
仕様は、詳細まで、工事契約前に決定しましょう。
工事契約後の変更は、
追加費用・納期遅延・ミスの原因になり、
「こんなはずじゃなかった」と後悔することにつながる恐れがあります。
だからこそ、工事契約の前に、
まずは設計契約を結ぶのが、本来のセオリー!
▼設計契約については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【設計契約とは?】注文住宅の“最初の契約”を建築家が解説|工事請負契約との違い・費用・流れ【設計事務所の完全ガイド】

よくあるQ&A
ここからは、仕様書に関する「よくある質問」をご紹介します。
Q1. 仕様書って本当に必要?図面だけじゃダメ?
A. ダメです。
プロとして、建築会社として、極めて不誠実ではないかと疑います。
図面に書かれていない、
“素材・性能・色・型番”をカバーするために、
仕様書が存在します。
図面だけでは、家はつくれません。
必ず、仕様書は必要です。
▼こちらの記事もおすすめです。
建築家という選択肢|本質から紐解く“設計事務所の注文住宅が選ばれる理由”-後悔しない家づくりの進め方

Q2. ハウスメーカーにも仕様書はある?
A. 原則、仕様書はあります。
けれども、内容は各社違います。
標準仕様の簡易表で済ませている場合もあり、
自由設計・注文住宅としては、不十分なこともあるかもしれません。
建築家や設計事務所では、
1棟ごとの仕様書を詳細に作成します。
だからこそ、
クオリティと、満足度に、
圧倒的な差が生まれます。
▼お施主様のレビュー・インタビューについては、こちらの動画をご覧ください。
【お客様インタビュー】
設計事務所との家づくり体験談
「他社よりも圧倒的に理想を実現できました!」

Q3. 契約前に仕様書を確認してもいい?
A. 必ず確認すべきです。
「契約後に詳細を決めればいいです」は、
「何を売るかは教えないけど、契約してください」
と言っているようなもの。
極めて不誠実で、
ユーザーにはリスクしかありません。
先に仕様の方向性が明確な会社を選びましょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
【完全ガイド】注文住宅は何から始める?失敗しない流れと進め方|家づくりの全体像と8つのステップ

Q4. 仕様書がない会社は信用できない?
A. 基本的には要注意です。
仕様書がなく、
・どうやって内容・詳細を決めるのか?
・どうやって情報を一元化するのか?
このようなことが不透明な建築会社は、
率直に言って、大変危険です。
設計・施工・発注のどこかでミスや曖昧さが生まれ、
後悔するリスクが高いと疑った方がいいでしょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
家づくりで後悔しないために|注文住宅で絶対知るべき7つの家づくりポイント

建築家が語る「信頼できる仕様書」とは?
ここまで、仕様書についての注意事項を解説しました。
最後に、
「信頼できる仕様書」はどのようなものか?
ここで整理していきたいと思います。
信頼できる仕様書には、以下の特徴があります。
・誰が見ても、すべての仕様が明文化されている
・施主、現場監督、職人、関係者全員と共有されている
・図面・パース・仕上げサンプルと連動している
・「なぜこの仕様にしたのか」一貫した設計思想と合致している
つまり、仕様書とは、
建築デザイン・コンセプトを統合し、
関係者全員と共有するためのシステム。
それを曖昧にせず「言語化・明文化する設計者」こそが、
本当に信頼できる建築会社ではないでしょうか?

しかしながら、率直に言って、
「完全自由設計」で、
「詳細な図面と、詳細な仕様書を抜かりなく揃える」
なんてことは、
通常の家づくり・建築会社では、ほぼ理想論です。
しかし、
建築家・設計事務所であれば可能です。
だからこそ、
建築家・設計事務所こそがセオリー。
「完全自由設計」で、
絶対に失敗したくないのであれば、
建築家の設計事務所こそが「正解」です。
▼ぜひ、こちらの記事も参考にして下さい。
【注文住宅】最もコストパフォーマンスに優れるのは”建築家”?|設計料と費用の真実
Strong Points|設計事務所Tabiの強みと選ばれる理由
工務店・ハウスメーカー・他の設計事務所との違いとは?

まとめ|仕様書を制する者が、注文住宅を制す
ここまで、仕様書について体系的に解説しました。
仕様書とは、
「図面に書ききれない情報を記録する最重要書類」
であり、契約書・設計図と並んで、
「建築図書3大柱」のひとつ。
表面的には“ただの紙”でも、
建築の哲学・性能・暮らしの快適性、
すべてが仕様書には宿ります。
設計力、施工力、そして信頼関係──
それらを“言葉と数値”で統合するのが、
仕様書の役割。
後悔のない家づくりのために。
まずは仕様書を理解し、
正しい判断軸を持つことから始めましょう。

私たち設計事務所では、図面だけでなく仕様書の一文一文にまで設計思想を込め、一棟ごとに“精度と思想”を兼ね備えた家づくりを徹底しています。
デザインだけでなく、素材の質感、性能、暮らし方まで丁寧に言語化し、あなたの理想を正しく“かたち”にする設計をお約束します。
▼私たちの設計事務所については、こちらのページで詳しくご紹介しています。
About Tabi|愛知県名古屋市の設計事務所Tabi タビについて―非常識な正論とは?

これから家づくりをご検討の方へ。
仕様書の精度まで妥協しない、本質的な家づくりをご希望の方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
▼【これでバッチリ!建築・家づくりの基礎知識|徹底解説・まとめ】は、こちら。
【BASICS:これでバッチリ!建築・家づくりの基礎知識|徹底解説・まとめ・ブログ一覧】
▼建築家が手がけた実例はこちらからご覧いただけます。
イベント:https://studio-tabi.jp/project/event/
YouTube:https://studio-tabi.jp/project/youtube/
Instagram:https://www.instagram.com/tawks.tabi/
#注文住宅 #仕様書 #設計事務所 #家づくり #家づくり保証 #建築家住宅 #名古屋注文住宅 #岐阜注文住宅
