家にこだわりがない方、建売のような家で良いという方は、工務店・建築会社が良いかもしれません。
しかしながら、家づくりで絶対に後悔したくない!こだわりの家を建てたい!という方は、建築のスペシャリスト「建築家」のいる設計事務所に相談へ行くのがおすすめです!

とは言っても、「建築家との家づくり」は、費用が高そう・敷居が高そう、といったイメージをお持ちの方も多いことでしょう。
そのイメージは、半分正解で半分は誤解です。
実は、建築家のいる設計事務所にも色々なタイプがあるからです。このことをご存知ない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、意匠系の「建築家」の設計事務所を大きく3つに分類し、タイプごとの特徴やメリット・デメリットを詳しく紹介、どういった建築家・設計事務所に依頼すればいいか、迷うことなく分かるガイドラインについても解説します。
ぜひ、最後まで読んでみて下さい。

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建築家のいる設計事務所とは?
まず初めに、今回のテーマである「建築家のいる設計事務所」について説明します。
「建築家」とは、建築におけるデザイン性、あるいは、技術的な側面で、卓越したスキルを持つ建築の専門家・スペシャリストのことです。「建築家」は、構造・設備・施工など全ての領域を自在に横断し、とりまとめる力も持ち合わせていることが多いです。
その建築家が主宰する設計事務所が「建築家のいる設計事務所」です。
それ以外の設計事務所に、「申請業務や構造設計などをメインとした設計事務所」や「組織設計事務所」があります。

3パターンに分類
皆さんが聞いたことあったり、依頼したいと考えるような設計事務所は「建築家のいる設計事務所」であることでしょう。
しかしながら、いろいろな設計事務所や建築家がいて、それぞれの特徴や違いを上手く把握できないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、「建築家のいる設計事務所」を分かりやすく、次の3パターンに分類しました。
1.前衛タイプ
2.匠タイプ
3.大御所タイプ
ここからは、それぞれの特徴、メリット・デメリットを解説した上で、どのような方が適しているのかを解説していきます。なお、それぞれの呼び方は、私が勝手に付けているだけですので、あしからず。

1.前衛タイプ
建築家の代表的なタイプ・1つ目は、「前衛タイプ」です。
「前衛タイプ」は、特に、大胆かつ独創的なデザインで、建築の新しい可能性を開拓、「新しい建築」を目指すタイプです。賞レースやコンペに参加する傾向があります。
自らの作家性を非常に大切にされている方が多く、良い意味でも悪い意味でも、大胆・独創的です。
良い!と思うか、ちょっと…と思うかは人それぞれなデザインであることが多いですね。

その建築家の作家性を特別気に入り、どうしてもその方のデザインを依頼したい!と思えば、まずは相談して話を聞いてみましょう。
ただし、現実的な面を考えると、デザインに特化しすぎている建築家の方も相当数いらっしゃいます。要望を多くお持ちな方やメンテナンス性を気にする方は、そのあたりの建築家の考え方を事前によく確認しておきましょう。

2.匠タイプ
建築家の代表的なタイプ・2つ目は、「匠タイプ」です。
「匠タイプ」は、依頼主の要望・ライフスタイル、敷地の特徴など様々な条件に対して、設計力で依頼主の期待に応えるタイプです。親身に寄り添って、まずは話を聞くことを大切にしているのが特徴です。
「匠タイプ」の方は、賞レースやコンペには興味がない方も多いですが、ジャンルを問わず、どのようなデザインでも要望に応え、普遍性のある高レベルのデザインを提供します。

ご予算の要望にも真摯に応え、実は工務店やハウスメーカー以上のコストパフォーマンスを実現する可能性が高いことも特徴の一つ。最もバランスがとれており、まず間違いない家づくりが出来るのは、この匠タイプです。
匠タイプのデメリットとしては、前衛タイプほどの大胆・独創的なデザインは好まず、大御所タイプのような数億円するような高額物件を専門とはしない傾向にあります。

3.大御所タイプ
建築家の代表的なタイプ・3つ目は、「大御所タイプ」です。
前衛タイプ・匠タイプ、いずれのタイプであっても、事務所として成長し、不動の人気を獲得すると、この「大御所タイプ」になる傾向があります。
雑誌に掲載、あるいは、テレビに出演するような素晴らしい設計をしますが、近年の作品は、どれも一目で明らかに「豪邸」だと分かるのが特徴です。基本的には、億を超える高額物件の設計を好んで受注することが多いです。

大御所タイプは高い設計力を実績として証明していますが、例えば、総工費が数千万円程度の物件の設計を依頼するのには、予算オーバーの大きなリスクが伴うかもしれません。匠タイプの方が、たくさんの工夫をして、どうにか予算内に納めようとする傾向が強いことでしょう。予算に限りがある方は、デザイン面だけで決めるのではなく、その建築家のコストについての考え方も事前によく確認しておきましょう。
予算よりも断然「理想」の実現に重きを置く方は安心して任せられるかもしれません。

まとめ
前衛タイプ・匠タイプ・大御所タイプ、それぞれのタイプの特徴は次の通りです。
・大胆・独創的なデザインの「前衛タイプ」の建築家を見つけ、特別気に入り、現実的な面よりもデザイン重視、細かな要望は特に多くない、という場合には相談してみてはいかがでしょうか?
・コストパフォーマンス高く、多くの要望を叶えたい!デザイン性・機能性の高い、普遍性のある高次元のデザインを求めている方は「匠タイプ」に依頼すれば満足できる家づくりになる可能性が非常に高いでしょう。
・予算よりも、断然「理想」の実現に重きを置く方は「大御所タイプ」が良いと思います。

今回は、意匠系の「建築家」の設計事務所を大きく3つに分類し、タイプごとの特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。数多くいる中で、どういった建築家・設計事務所に依頼すればいいか、本記事がガイドラインになったのではないでしょうか?
ちなみに、私たちの設計事務所は「匠タイプ」です。

設計事務所・建築家に家づくりを依頼した際の基本的な特徴やメリット・デメリットについては、こちら↓の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみて下さい。
【設計事務所・建築家の特徴、メリット・デメリットなどを徹底解説!】

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。
施工をしない・建築家の家づくりは、工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。
少しでも家づくりにこだわりたい気持ちがあり、建売などではなく注文住宅を採用されるのであれば、まずは建築家に相談してみること、それから色々と考えるのがおすすめです。
その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。
建築家の仕事に距離は関係ありません。私も全国から依頼を承っております。
遠方の方でも距離を気にせずに、建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。

最後に。
住宅設計は、人生のデザイン。
住まいは、生涯の大半を過ごすであろう空間です。
皆様が妥協・後悔・失敗することなく、豊かな暮らしを送れますように。
夢の実現を全力でサポートする、良きパートナー・建築会社が見つかることを願っています。
名古屋の設計事務所 Tabiでは、家づくりに必要な情報や予備知識をブログにまとめ発信しています。
ぜひ、参考にしてみて下さい!
名古屋の設計事務所 Tabiのブログは、こちら↓です。