アウトドアリビングとは?メリット・デメリット、デザインのポイントや施工事例。

家づくり・注文住宅では、「アウトドアリビング」という空間が近年、注文住宅・家づくりで人気が高まっています。
天気のいい日にご家族や友人たちと庭でBBQなどを楽しんで、のんびりと過ごす時間を思い描いている方にはピッタリの空間です。

しかしながら、「アウトドアリビング」という空間の具体的な魅力、家づくりに取り入れるコツをよくご存知ない方も多いのではないでしょうか?

 

 

そこで今回は、アウトドアリビングについて、その特徴やメリット・デメリットを紹介。
住まいに取り入れる際のデザインのポイントを施工事例とともに詳しく解説します。

ぜひ、最後まで読んで参考にしてみて下さい。

 

 

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まずは、「アウトドアリビング」とは、どのような空間なのか?について解説します。

「アウトドアリビング」とは、庭などの屋外と室内の間に設けたバルコニー・テラスなどの屋外スぺースのことです。屋外というものの、居住性を高めることで、屋内的・半屋外のリビングとして使うことができるスペースです。

 

 

具体的には、屋根のある空間を設け、その下に屋外用のテーブルや椅子、照明などを設置するのが一般的です。

屋根によって、日差しや雨からは守られ、心地よい風など自然と開放感を味わえる空間。外にいながら、内部のような安心感や快適さを感じられる利便性に優れた空間が「アウトドアリビング」です。

 

 

 

続いて、アウトドアリビングのメリットを解説します。

メリットは次の3つです。

1.快適な癒しの空間になる。
2.様々な活用方法がある。
3.バッファーになる。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

 

1つ目のメリットは、「快適な癒しの空間になる。」です。
アウトドアリビングは、自然との距離が近い空間です。
屋根に守られた空間の中で、自然の新鮮な空気を味わったり、風の流れを楽しむことは、日々のストレスや疲れを癒すためのリラックスした時間をつくるのに最適だといえます。

 

 

 

2つ目のメリットは、「様々な活用方法がある。」です。
アウトドアリビングは、ライフスタイルに応じて、様々な活用方法があります。
例えば、次のような使い方が考えられるでしょう。
・BBQやホームパーティを楽しむ場。
・子供やペットの遊び場。
・ヨガや瞑想、ストレッチやトレーニングなどのための場。
・読書、昼寝、お茶を楽しむ場。
アウトドアリビングのような「遊び」「余裕」の+αの空間が住まいの中にあると、ライフスタイルに幅が生まれ、豊かな暮らしを実現することができます。

 

 

 

3つ目のメリットは、「バッファーになる」です。
バッファーとは、縁側・テラス・土間などの、内と外の間に設ける空間のことです。このような空間は、内と外の心理的な距離感を緩和して近づける「緩衝材(バッファー)」として作用します。
つまり、内と外をつなげる「バッファーゾーン」があると、内部と外部の差を和らぐことで、内と外が一体化するのです。そのため、空間の開放感を演出するとともに、外に出やすくなり、庭などの外部空間を有効活用することにつながります。

 

 

内と外・バッファーについては、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【一体的な「内と外」を実現するポイントとデザイン手法。中間領域とバッファー。】

開放感のある家をつくる方法については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【開放感のある家をつくる7つのポイント。間取りやインテリアの設計手法・デザイン。】

 

 

 

 

次に、アウトドアリビングのデメリットを解説します。

デメリットは次の2つです。

1.コストがかかる。
2.楽しむためには、メンタル・時間に余裕が必要。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

 

1つ目のデメリットは「コストがかかる。」です。
魅力があって活用したくなるようなアウトドアリビングをデザインしなければ、意味がありませんよね。
けれども、そのような快適に寛げる空間に仕上げるためには、それ相応の素材を採用したり、プライバシーを守るための設えも必要です。その分の総工費がどうしてもかかってしまいます。
メンテナスの費用も考えておく必要があります。

 

 

 

2つ目のデメリットは「楽しむためには、メンタル・時間に余裕が必要」です。
アウトドアリビングは、屋外空間です。
いくら快適だとは言っても、夏は暑いし、蚊などの虫が気になる。冬は寒いです。
また、日々忙しく、アグレッシブに生活され、住まいでゆったりと過ごす時間が少ない方は、想定よりアウトドアリビングを使わないことになってしまうかもしれません。

 

 

 

アウトドアリビングを住まいに取り入れる際のデザインのポイントは、次の3つです。

1.大きな窓で繋ぐ。
2.内外で、構造、素材などを統一する。
3.内部に「外部的な空間」を設ける。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

 

1つ目のポイントは「大きな窓でつなぐ」です。
アウトドアリビングと内部空間の間には、内と外を一体的につなげるために、大きな窓を設けましょう。
大きな窓を効果的に配置するためには、例えば、次のようなことに注意します。
・「天井から床まで」あるいは「壁の端から壁の端まで」の寸法の窓を配置する。
・周辺からの視線、プライバシーに配慮しながら、眺望の良い方に配置する。

窓の設計デザインについては、こちら↓の記事でも詳しく解説しています。
【最高の開口部・窓のつくり方。4つのポイントと手順。住宅の設計デザインが決まる。】

 

 

 

2つ目のポイントは「内外で、構造、素材などを統一する。」です。
アウトドアリビングの「天井」「壁」「床」に採用する「構造」「素材」「形状」「色」などの要素・デザインは、内部空間のものと統一させましょう。
建物のデザインコンセプトを内外で統一することで、調和・一体感を生み出すことが出来ます。

 

 

 

3つ目のポイントは、「内部に「外部的な空間」を設ける」です。
外部的な空間、例えば、「土間リビング」「土間スペース」「サンルーム」などを「アウトドアリビング」に隣接して設けると、より連続感が増し、内外の空間が一体的になります。
特に、土間のような、床にタイル・コンクリートなどが採用された半屋外的な内部空間は最適です。

 

 
土間とアウトドアリビングをドアや全開できる大きな窓でつなぎ、出入りしやすくすると、庭・外部への心理的距離をグッと縮めることができます。
また、採光を取り込みやすく、光に満たされた、風通しの良い空間を実現できるため、内部にいても外で安らいでいるような心地よい気持ちで過ごすことができますよね。

 

土間については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【土間のある家。魅力や活用方法、メリット・デメリット。設計のポイントや注意点。】

 

 

 

今回は、アウトドアリビングとは何か?その特徴やメリット・デメリット、住まいに取り入れる際のデザインのポイントを解説し、施工事例も紹介しました。

せっかく大きな費用を家づくりをするのであれば、「遊び」や「ゆとり」となる空間・アウトドアリビングは、最もおすすめしたい空間の一つです。採用すれば、きっと家での過ごし方に幅が生まれ、豊かな暮らしを包む器のような住まいになることでしょう。

 

 

魅力的なアウトドアリビングを手に入れるために本当に大切になるのは、設計力・アイデア・提案力です。住まい手だけでは難しく、設計士・建築家ならではのものでしょう。

しかしながら、設計事務所に依頼すると、どうしても「費用」も高くなると考える方も多いと思います。けれども、建築家・設計事務所によっては、そのようなことはありません。

実は、「設計力」も「コストパフォーマンス」もどちらも優先し、高いクオリティを実現出来るのが「建築家のいる設計事務所」との家づくりです。ぜひ、一度は相談に行ってみましょう。

こちら↓の記事で詳しく解説していますので、ぜひ、参考にしてみて下さい。
【建築家・設計事務所が最もコストパフォーマンスに優れる!?設計料など費用面を徹底解説!】

 

 

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。

施工をしない・建築家の家づくりは、工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。
少しでも家づくりにこだわりたい気持ちがあり、建売などではなく注文住宅を採用されるのであれば、まずは建築家に相談してみること、それから色々と考えるのがおすすめです。

その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。

建築家の仕事に距離は関係ありません。私も全国から依頼を承っております。
遠方の方でも距離を気にせずに、建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。

 

 

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