建築家・設計事務所の“保証”とは?設計・施工・アフターを徹底解説

設計事務所に依頼したいと思いながらも、どのような保証があるのか分からない方も多いのではないでしょうか?
実際のところ、保証についての情報を明確に開示している設計事務所も少ないようです。

けれども、本当は、生涯ずっと寄り添い、真の透明性のある妥当性をもってして家のことを任せられるのは「建築家のいる設計事務所」だけかもしれません。

 

 

そこで、今回は、設計事務所に依頼した際の安心材料、設計保証・施工会社の施工保証といった充実の保証内容を解説します。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。

 

設計事務所に依頼しよう!安心要素や保証内容について徹底解説!

 

本記事の執筆者

愛知県名古屋市の設計事務所 Tabi タビ 代表
和田貴裕|一級建築士・建築家

『おすすめの設計事務所』と、口コミ・高評価多数。
豊富な施工事例・間取りアイデア・設計の哲学の他、
『特別な設計事務所』と圧倒的に支持される理由と、
建築家が語る“非常識な正論”は公式サイトで公開中!

▼公式ホームページ

https://studio-tabi.jp/

 

▼About Tabi|非常識な正論とは?

https://studio-tabi.jp/about/

 

▼建築家紹介|人生をたどるストーリー

https://studio-tabi.jp/architect-tabi/

 

この記事を執筆した建築家が手掛けた住まいは、こちら↓の動画でご覧頂けます。 

 

その他の動画・ルームツアーは、こちら↓からご覧頂けます!

【 YouTube 一覧 】

 

 

【これでバッチリ!建築家・設計事務所の徹底解説・まとめ】は、こちら↓

【ARCHITECT:これでバッチリ!建築家・設計事務所の徹底解説・まとめ・ブログ一覧】

 

▼こちらの記事もおすすめです。

【設計契約とは?】注文住宅の“最初の契約”を建築家が解説|工事請負契約との違い・費用・流れ【設計事務所の完全ガイド】

 

 

 

冒頭で申し上げたように、実は、設計から工事、その後も生涯ずーっと寄り添ってくれて、真の透明性のある妥当性をもってして任せられるのは「建築家のいる設計事務所」だけかもしれません。

設計事務所に家づくりを依頼した場合、丁寧に寄り添って家づくりを進めていき、設計事務所とお施主様は、どんどん深い信頼関係を築いていきます。そして、初めての面談から竣工、その後も末永くお付き合いをしている関係を築くことがほとんどです。
完成した家に住んでからも、永久に家のことで困った時は、設計事務所が無料で状況を確認し、信頼出来るアドバイスや対応をしてくれることでしょう。

 

 

設計事務所が窓口の家づくりの場合、「設計」は設計事務所、「施工」は施工会社に、別々の会社に依頼することになります。施工会社は設計事務所が選定しますが、一般的には、施工会社と設計事務所は一切の利害関係はありません。

そのため、設計事務所が設計の保証を、施工の保証は施工会社・工務店が保証します。

そして、設計事務所は、第三者の立場で、施工会社の施工に問題がないか、トラブルに対する説明などに妥当性があるかを生涯、住まい手に寄り添って、施工会社へ追求します。

 

 

例えば、設計事務所が窓口ではなく、工務店やハウスメーカーだけに家づくりを依頼した場合、次のようなことが起きた時、あなたは安全に問題無く対処できますか?

施工会社のスタッフが点検に来てくれたが、メンテナンスの必要性を提示され、膨大な費用の見積を提出される。
その費用でメンテナンスしなければ、今後はその会社の保証はきかなくなるそうだ。
いざ自分達で他のメンテナンス会社を探してみたが、信頼出来そうな会社は、どこもメンテナンス費用が高額で、お値打ちな会社は信用出来るのかどうかが分からない。

このようなことが起きたとしても、設計事務所に家づくりを依頼した場合であれば、問題なく対処できます。

 

 

なぜなら、住まい手に対して、施工会社の対処が不当なものであれば、建築家・専門家からの知見から、論理的に徹底して抗議するからです。建築家は、自身の抗議に対応しないような不親切な施工会社は選定しません。万が一の場合には、建築家自身のネットワークで信頼出来るメンテナンス会社を提案し、工務店・メンテナンス会社に、その後の保証の責任範囲を明確にするネゴシエーションをします。

 

 

これだけのことが出来るのは「建築家のいる設計事務所」に家づくりを依頼するからこそです。
信頼出来る工務店やハウスメーカーもあるかもしれません。けれども、家づくりのシステム上、真に透明性のある妥当性をもってして、生涯信頼して家を任せられるのは「建築家のいる設計事務所」だけだと、私は考えています。

▼「建築家のいる設計事務所」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【建築家の設計事務所、タイプごとの特徴や選び方を徹底解説!】

 

設計事務所に依頼しよう!安心要素や保証内容について徹底解説!

 

 

 

ここからは、設計事務所に家づくりを依頼した場合の具体的な安心要素を解説します。

地盤調査・地盤改良の安心
建築地の地面・地盤の強度は、建築の土台ですので、最重要なポイントの一つです。
必ず、厳正に地盤調査をします。地盤が軟弱であれば、地盤改良・補強を施します。
調査結果によっては、補強するために莫大な費用が必要な場合もあります。

 

 

設計事務所の場合には、建築家・専門家からの知見から「本当に地盤補強が必要なのか?」をチェックし、場合によっては、自身のネットワークで別の地盤に関する専門機関に第三者的な意見をもらうなどして、必要性を抗議します。その結果、もちろん保証がついた上で、地盤補強の必要性の有無が覆ることもあります。

 

▼地盤調査・地盤改良については、こちらの記事で詳しく解説しています。

地盤調査とは?家を建てる前に必ず知るべき基本ポイント|種類・費用・流れ・注意点

地盤改良とは?|基本・費用・方法・効果・注意点を解説 ─ 表層改良・柱状改良・鋼管杭の違いと選び方

 

 

定期的な点検システム
設計事務所は完成後も定期的に点検するところがほとんどです。
定期点検以外でも、不具合など困ったことがあった場合は、電話一本ですぐ対応してくれることでしょう。

 

 

安心のご提案
設計事務所のデザインは革新的に見えることが多いですが、全て、専門家の技術・知識・経験に裏付けされ、検証されたものです。
現実的に無理なご提案をすることはありません。
事前に妥当な見解を伝えますので、費用面でもトラブルになることは、まずありません。
むしろ、高いクオリティ・自由な設計を求めている方にとっては、コストパフォーマンスに最も優れているのは、実は、設計事務所です。

 

▼設計事務所の費用については、こちらの記事で詳しく解説しています。

本当に高い?|建築家の注文住宅は高額ではなく“納得価格”──設計事務所のリアルな価格と価値

 

設計事務所に依頼しよう!安心要素や保証内容について徹底解説!

 

 

ここからは、設計事務所に家づくりを依頼した場合の具体的な保証内容を解説します。

設計事務所に家づくりを依頼した場合には、「設計」は設計事務所、「施工」は施工会社が担当します。このシステムを「分離発注」といいます。
分離発注のため、「設計保証」は設計事務所、「施工保証」は施工会社が保証します。

 

▼「分離発注」の特徴・メリット・デメリットなどについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

注文住宅は“分離発注”が正解?|建築家とつくる家の進め方と“設計施工一括”との違いをやさしく解説

 

「設計保証」・「施工保証」については、以下に詳しく解説します。

 

 

【設計保証】

責任設計保証
設計事務所は、設計監理した建築に対して、責任を持って保証します。
ほぼ全ての設計事務所がお客様の利益を守るための建築主保護の観点から、設計・監理業務上のミスにより損害が生じた場合の賠償に対応するための「建築士事務所賠償責任保険」に加入しています。これは、社団法人日本建築士事務所協会連合会の会員が加入できる公的な保険制度で、建築事務所の損害賠償責任を果たし、建築主の利益保護を目的とした社会的要請に応えるものです。

地盤保証
前述した通り、建築地の地面・地盤の強度は、建築の土台ですので、最重要なポイントの一つです。
設計事務所は安全な地盤であることを保証する地盤保証を確保します。 

生涯保証
「ずっと任せられるのが設計事務所」の項で前述した通り、設計事務所は半永久的に無料で状況を確認し、信頼出来るアドバイスや対応をします。

 

▼こちらの記事もおすすめです。

建築家という選択肢|本質から紐解く“設計事務所の注文住宅が選ばれる理由”-後悔しない家づくりの進め方

 

 

【施工保証】

火災保険・損害保険(工事期間中)
こちらの火災保険・損害保険については、工事期間中のトラブルに対する保証です。
万が一、近隣にご迷惑をお掛けした場合や、資材の盗難被害、建物に損害が与えられた場合には、施工会社の損害保険で対応します。

瑕疵保証
施工会社は、瑕疵(失敗・欠陥・倒産などのトラブル)に対して10年間の瑕疵担保責任を負い、住宅瑕疵担保責任保険への加入が義務付けられています。万が一、施工会社が倒産した場合であっても、保険によって、雨漏りなどの補修費用をお客さまが負担することはありません。
ちなみに、当然ですが、義務付けられているのは施工会社ですから、住宅瑕疵担保責任保険の費用は施工会社が保険料を支払うものです。にもかかわらず、保険の費用を依頼主に請求する施工会社が多いです。請求される場合は、総工費の見積書の明細に記載され、保険費用として、10万円~15万円程度の金額を請求されます。お気を付けください。

長期建物保証
設計事務所が窓口の場合、設計事務所だけでなく、施工会社も半永久的に施工面をサポートしてくれます。
完成後の定期点検や建物診断、迅速かつ確実なアフターメンテナンスサービスをしてくれます。

 

▼瑕疵保証については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【注文住宅の保証制度】瑕疵担保責任とは?|10年保証・保険の仕組みと対象・期間・注意点のまとめ

 

設計事務所に依頼しよう!安心要素や保証内容について徹底解説!

 

 

今回は、設計事務所に依頼した際の安心材料、充実の保証内容を解説しました。
設計事務所が窓口の場合は、設計は設計事務所が保証し、施工は施工会社がしっかりと保証します。

 

 

そして、生涯に渡って、設計事務所が施工会社の施工に問題がないか、トラブルの際の説明に妥当性があるかをチェックします。

にも関わらず、私たちのようなコスト管理まで抜かりないような設計事務所であれば、コストパフォーマンスさえも工務店・ハウスメーカーをも凌駕する可能性が十分にあるのです。

 

 

家づくりで絶対に後悔したくない!こだわりの家を建てたい!という方は、コスパ・機能性・デザイン性、あらゆる面で優秀な「建築家」のいる設計事務所を選べば、間違いないでしょう。
ただ、設計事務所ごとに保証内容が異なることもあります。
設計事務所は決して敷居が高いことはなく、気難しい人も少なく、気さくな方も多いです。気になる設計事務所を見つけた方は、ぜひ気軽に実際の保証内容について尋ねてみましょう。

 

設計事務所に依頼しよう!安心要素や保証内容について徹底解説!

 

設計事務所のコストパフォーマンスについては、こちら↓の記事で詳しく解説しています。

【建築家・設計事務所が最もコストパフォーマンスに優れる!?設計料など費用面を徹底解説!】

 

設計事務所・建築家の特徴やメリット・デメリットなどについては、こちら↓で詳しく解説しています。

【設計事務所・建築家の特徴、メリット・デメリットなどを徹底解説!】 

 

 

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。

施工をしない・建築家の家づくりは、工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。
少しでも家づくりにこだわりたい気持ちがあり、建売などではなく注文住宅を採用されるのであれば、まずは建築家に相談してみること、それから色々と考えるのがおすすめです。

その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。

建築家の仕事に距離は関係ありません。私も全国から依頼を承っております。
遠方の方でも距離を気にせずに、建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。

 

▼私たちの設計事務所については、こちらのページで詳しくご紹介しています。

About Tabi|愛知県名古屋市の設計事務所Tabi タビについて―非常識な正論とは? 

 

  

最後に。
住宅設計は、人生のデザイン。
住まいは、生涯の大半を過ごすであろう空間です。
皆様が妥協・後悔・失敗することなく、豊かな暮らしを送れますように。
夢の実現を全力でサポートする、良きパートナー・建築会社が見つかることを願っています。

 

名古屋の設計事務所 Tabiでは、家づくりに必要な情報や予備知識をブログにまとめ発信しています。
ぜひ、参考にしてみて下さい!

名古屋の設計事務所 Tabiのブログは、こちら↓です。

【 BLOG-名古屋設計事務所 Tabi 】

 

HPhttps://studio-tabi.jp/

資料請求・オープンハウスなどhttps://studio-tabi.jp/project/event/

YouTubehttps://studio-tabi.jp/project/youtube/

Instagramhttps://www.instagram.com/tawks.tabi/

関連記事

おすすめ記事
特集記事
  1. 【注文住宅×オーダー家具】名古屋の建築家が提案|“造作家具のすすめ”-魅力・費用・事例・注意点まとめ

  2. 【大きな家・小さな家】どちらが正解?徹底比較|注文住宅の大きさ・面積・広さで失敗しないための考え方

  3. 【注文住宅】最高の間取りとは何か?|家づくりで後悔しない“7つのルール”-間取りの良し悪しの判断基準とは?

  4. “Less is More.”|本当に魅力的なシンプルデザインとは?-注文住宅・家づくりの美学と本質

  5. 「最高の窓・開口部」をつくる4つのポイントと設計手順|注文住宅の魅力を最大化する考え方とは?

  6. 【設計契約とは?】注文住宅の“最初の契約”を建築家が解説|工事請負契約との違い・費用・流れ【設計事務所の完全ガイド】

  7. 機能美とは?|暮らしを整えることで生まれる“本当の美しさ”-建築家が語る住宅デザインの核心

  8. 【耐震構造】木造注文住宅-耐震性を高める7つの設計ポイント|地震に強い家にする間取り・形状・注意点

  9. “生活感ゼロ”の注文住宅|建築家が実践する設備・家電を“美しく整える”6つの工夫

  10. 注文住宅の費用完全ガイド|資金計画・内訳・ローン・自己資金まで-家づくりの”お金の話”を一級建築士が徹底解説

  1. 建築家の設計事務所 vs 設計士の工務店-“決定的な違い”とは?|注文住宅で後悔しない選び方

  2. 建築家とつくる「完全自由設計」の注文住宅|制約を活かす家づくりの工夫-設計事務所が導く“自由へのプロセス”

  3. 【アウトドアリビング】注文住宅で人気の“屋外リビング”とは?|暮らしを豊かにする魅力と設計の工夫-建築家が実例で紹介!

  4. 失敗しない土地選びのチェックリスト|注文住宅のための現地確認ポイントと注意すべき落とし穴まとめ

  5. “大開口の家”を叶える構造設計|美しく、地震に強い窓のつくり方-注文住宅の構造補強ガイド(大開口編)

  6. 耐震等級とは?1・2・3の違い・メリット・注意点を比較|耐震等級3がベスト?

  7. 中庭のある注文住宅の魅力とは?|快適な暮らしを叶える間取りと設計のメリット・デメリット・注意点

  8. 【必読】工事請負契約とは?|注文住宅で後悔しないために知るべき“契約の核心”-流れ・費用・落とし穴を建築家が徹底解説

  9. 「高断熱=快適」は真実か?|断熱等級4でも“心地よい家”をつくる注文住宅の賢い戦略 ─ オーバースペックは大きな損?

  10. 【注文住宅の仕様書とは?】後悔しない家づくりのための確認項目・チェックリスト・注意点まとめ

TOP
オープンハウス イベント 資料請求 お問い合わせ