住宅設計に、一級建築士の資格は必要ない?|二級建築士ではなく、一級を持つ意義とは?-設計事務所・建築家の視点で解説

はじめに|住宅設計に一級建築士の資格は必要か?

住宅を検討し始めると、
「設計者は一級建築士の方がいいのかな?」
「二級建築士でも家は設計できるのかな?」
という疑問を持つことがあるかもしれません。

建築士制度の背景には、
“扱える建物の規模や構造区分が違う”
という制度上の理由がありますが、

 

 

設計事務所・建築家の視点で見ると、
一級建築士である意義は、
それだけにとどまりません。

実務の世界では、
“資格の等級”だけでは語れない領域も、
確かにある。

 

 

そこで本記事では、
「住宅の設計に“資格の違い”はどう関係するのか?」
という視点から
“一級建築士と二級建築士の違い”について解説します。

 

具体的には、

・制度としての違い
・実務としての違い
・設計事務所としての価値の違い

といった論点を整理していきます。

 

 

結論からいえば、
住宅は二級建築士でも設計可能です。

制度上は、
木造2階建ての戸建住宅などであれば、
二級建築士でも十分に取り扱えます。

しかし、
一級建築士は扱える領域と責任の幅が広く、
構造・用途・性能・法規など技術面での知識量も多くなる、

そのような傾向が高いと言えます。

 

 

資格の等級だけで、
住宅の良し悪しが決まるわけではありません。

しかしながら、
住宅を“総合的に”捉える際、

一級建築士であることは、
敷地条件・性能・維持管理などをトータルで考える上で、
“余白”を生む要素であり、
その結果、有利に事が運ぶこともあります。

 

 

本記事が、
「建築士の資格の違いが気になる」
「二級で十分なのか知りたい」
「設計事務所とハウスメーカーで悩んでいる」
という方にとって、
制度と実務の両面から判断しやすくなる手がかりとなれば幸いです。

 

愛知県・名古屋市の設計事務所・建築家としての
考え方や取り組みは、こちらにまとめています。

▶ トップページ:Tabi タビ|愛知県名古屋市の設計事務所

 

 

■制度上の違い|一級と二級の最大の差は“扱える建物の範囲”

まずは、
一級建築士・二級建築士、
制度上の違い
を解説します。

制度上の違いは比較的シンプルです。

一級建築士は、
高度な構造や規模の大きな建物まで扱える資格です。

住宅に限らず、
共同住宅・事務所ビル・店舗・公共建築なども対象に含まれます。

二級建築士は、
木造2階建ての住宅や、小規模建築物を中心に扱う資格です。

“住宅を設計する”という一点だけで見れば、
制度上は二級建築士でも設計可能です。

 

 

ここまではご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実務ではもう少し状況が複雑になります。

たとえば、住宅でも

“耐震等級3を成立させたい”
“混構造やRCを部分的に採用したい”
“法的制限が厳しい変形敷地”
“店舗併用やガレージ併用”

といった案件では、
構造や用途の検討量が一段増えます。

 

 

■実務の違い|資格よりも“踏み込む設計領域”が変わる

住宅設計の現場では、制度上の話よりも、
“どこまで踏み込むか”
というポイントが大きな差になります。

・構造計算を行う
・外皮性能を数値で検討する
・現地で周辺環境を読み取る
・設備計画を整合させる
・長期性能を想像しながら組む

住宅でも、上記のような作業が発生しますが、

建築を総合的・合理的に計画する際には、
一級建築士であった方が、
知識面・技術面で有利である傾向が強くなります。

意匠・構造・設備・法規・環境など
多岐に渡る複数のレイヤーで捉える必要があるからです。

 

 

一方で、
制度上の要件だけ満たせば成立する住宅計画も、
確かに存在します。

実務では、
“どこまで設計するか”によって、
実際に設計士に求められるモノも変わるのです。

 

 

■責任の違い|“家は性能と保証の積層”という考え方

見た目の好み以上に、
住宅は、性能と保証の上に成立するものです。

断熱性能・気密性能・耐震性能
防火・避難
維持保全・アフター

これらはすべて設計者が関わる領域。

一級建築士が住宅設計にも寄与する理由は、
“責任の広さ”が住宅に含まれているからです。

特に近年は性能基準が増え、
省エネ制度や補助金制度との連携も必要です。

制度と実務を横断しながらまとめる役割として、
より“総合的に判断できる建築士像”が求められています。

 

 

■設計事務所の視点|資格よりも“思想と設計密度”が問われる

設計事務所の住宅は、
資格そのものよりも、
“設計の密度”で評価される傾向があります。

敷地・暮らし・間取り・設備
予算・施工・経年変化

これらを統合するのが住宅設計です。

 

 

規格住宅や“選ぶだけの家”と違い、
住宅を唯一無二の自由設計で手がける場合は、
より“建築計画の総量”が増えるものです。

その時、一級建築士の知識領域は、
“手段の余白”として作用します。

制限にぶつかった時には、
引き出しの多さが選択肢を増やすものです。

計画がはじまってみないと、
なかなか見えにくいものですが、

これは確かに、住まい手の自由や安心に直結します。

 

 

■“二級ではなく一級である意義”をどう捉えるか

結論として、
住宅設計そのものは二級建築士でも可能です。

しかし、

・扱える建物の範囲
・取り扱える構造
・制度との整合
・責任の厚み
・性能と保証の複合

上記のポイントで、
一級建築士であることが、差を生み出す
という可能性は大いにあります。

 

 

特に注文住宅では、
暮らし・敷地条件・性能・意匠・予算など
複雑な要素が交差するものです。

資格・制度上の違い以上のモノが求められることも、
実際の家づくりの現場では多いのです。

 

 

■まとめ|住宅設計における“一級建築士である意義”とは?

一級建築士・二級建築士の違いは、
基本的には制度上の違いです。

また、住宅設計の良し悪しは、
資格の等級だけで評価できるものではありません。

制度上は、
二級建築士でも住宅を設計することは可能です。

一方で、一級建築士の方が、
規模・構造などの面で、扱える建物の範囲が広いです。

そして、一級建築士の方が、
構造・用途・性能・法規といった領域を横断しながら、
より総合的に設計を進めることができる傾向もあるでしょう。

 

 

注文住宅では、
敷地・暮らし・性能・意匠・予算など
複数の要素が同時に関わります。

資格や制度のみでは判断しきれない領域が、
実務面で影響する場面も多いものです。

依頼先を考える際は、資格の有無の他にも、

・どこまで踏み込んで設計するのか?
・どのように暮らしを読み解くのか?
・性能や保証をどう扱うのか?

このような視点も判断材料にしてみましょう。

 

 

資格や仕様の比較だけではなく、
暮らし・敷地・性能・経年変化まで
“総合的な住宅設計”を求める方へ。

私たち、設計事務所 Tabi(タビ)は、
一級建築士が直接設計を手がける建築事務所です。

制度や構造だけでなく、
敷地条件、暮らし方、光・風、性能と保証、

一つひとつ、丁寧に寄り添って、
設計をととのえていきます。

住まい手の自由、心地よい時間が増え、
余白が育つような家づくり。

それが私たち、Tabiの家づくりです。

 

愛知・名古屋の口コミ・レビューで高評価、おすすめの設計事務所「Tabi/タビ」。丁寧に寄り添い、難題を突破する建築家。適正価格×自由設計・フルオーダーで理想を叶える注文住宅・リノベーション。平屋・ガレージハウス・狭小住宅、デザイン住宅の施工事例、『特別な設計事務所』と圧倒的に支持される理由とは?公式サイトで公開中!

 

初回のご相談・ご提案は無料です。
住まいづくりを検討されている方は、
どうぞお気軽にご相談ください。

 

愛知県・名古屋市の設計事務所・建築家としての
考え方や取り組みは、こちらにまとめています。

▶ トップページ:Tabi タビ|愛知県名古屋市の設計事務所

関連記事

おすすめ記事
特集記事
  1. 【注文住宅】最高の間取りとは何か?|家づくりで後悔しない“7つのルール”-間取りの良し悪しの判断基準とは?

  2. 建築家・設計事務所の“保証”とは?設計・施工・アフターを徹底解説

  3. 【注文住宅の設計手法】一体的な“内と外”を実現するデザイン|中間領域とバッファーゾーンを解説

  4. “最高のインテリア”とは?|注文住宅の「内装設計」を成功させる7つのポイント-建築家が実践するインテリアデザインの設計術

  5. 【設計事務所×注文住宅】建築家選びで後悔しないために|相性の見極め方・よくある失敗と依頼のコツ

  6. 北欧インテリアの注文住宅|自然素材・無垢材・白壁で“ととのえる”内装設計

  7. 廊下ゼロの注文住宅|“廊下のない家”という最高に賢い選択-コスト・メリット・デメリットと後悔しない間取りの工夫

  8. 建築家という選択肢|本質から紐解く“設計事務所の注文住宅が選ばれる理由”-後悔しない家づくりの進め方

  9. 和モダンインテリア完全ガイド|注文住宅で失敗しない内装設計7つのポイント

  10. 「最高の窓・開口部」をつくる4つのポイントと設計手順|注文住宅の魅力を最大化する考え方とは?

  1. 【必読】注文住宅の契約前に“絶対に確認すべき”項目とは?|建築家が教えるチェックリストと失敗事例【保存版】

  2. 耐震等級とは?1・2・3の違い・メリット・注意点を比較|耐震等級3がベスト?

  3. 【後悔しないために】長期優良住宅は本当に損しない?|補助金・資産価値・寿命のウソと真実【注文住宅の落とし穴】

  4. 吹き抜けは本当に危ないのか?|注文住宅で失敗しないための構造設計と補強の考え方(吹き抜け編)

  5. 【内装インテリアの色選び】床・壁・天井で後悔しないための基本ルール|注文住宅の家づくりとデザインの注意点ガイド

  6. 建築家の設計事務所 vs 設計士の工務店-“決定的な違い”とは?|注文住宅で後悔しない選び方

  7. 【注文住宅の照明計画】おうち時間を楽しむライティングデザイン|後悔しない照明の選び方と部屋別ライティング術

  8. 【注文住宅の天井高】2400mmより“高い天井”と“低い天井”、どちらが快適?|メリット・デメリットと暮らしに合う選び方

  9. 注文住宅は“分離発注”が正解?|建築家とつくる家の進め方と“設計施工一括”との違いをやさしく解説

  10. 【注文住宅の保証制度】瑕疵担保責任とは?|10年保証・保険の仕組みと対象・期間・注意点のまとめ

TOP
オープンハウス イベント 資料請求 お問い合わせ