はじめに|窓が、全て。
家づくりで、最も大切なポイントは、どこか知っていますか?
実は、『窓・開口部』です。
「開口部・窓をどう設けるか。」
窓で、建築は9割決まります。
建築は、窓が全て。
窓から、全体のデザインを決めていく設計プロセスこそ、
いい建築・いいデザインをつくる「正解のセオリー」なのです。

では、
どうして、窓がそれほど大切なのでしょう?
最高の開口部を設計するためには、どうしたらいいのでしょう?
非常に重要なことにも関わらず、
・窓について、深く考えていない方。
・開口部のデザインのポイントを知らない方
そんな方が多いのは、非常に残念です。

そこで今回は、「窓・開口部」について徹底解説。
・なぜ「窓・開口部」が最も大切なのか?
・最高の開口部・窓をつくり方
・実践的な設計手法
・4つのポイントと手順
上記のラインナップで、「窓・開口部」の世界を、一級建築士の建築家が丁寧に解説します。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。

本記事の執筆者
愛知県名古屋市の設計事務所 Tabi タビ 代表
和田貴裕|一級建築士・建築家
『おすすめの設計事務所』と、口コミ・高評価多数。
豊富な施工事例・間取りアイデア・設計の哲学の他、
『特別な設計事務所』と圧倒的に支持される理由と、
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【設計手法】“緩急とグラデーション”でつくる感性に響く家|建築家が手掛ける注文住宅・空間デザイン
▼「窓・開口部」自体のデザインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【失敗しない窓の選び方。開閉方法・形状・位置。窓の種類ごとの特徴・メリット・デメリット。】

それでは、
『「最高の窓・開口部」をつくる4つのポイントと設計手順|注文住宅の魅力を最大化する考え方とは?』
ブログ本編スタートです。

なぜ「窓・開口部」が最も大切なのか?|窓・開口部で住宅の設計デザインが決まる。
まず初めに、
なぜ「窓・開口部」が最も大切なのか?
その理由を解説します。
なぜ、窓が大切なのか?その理由は、
「窓を決める」ということは、
「その土地で、どうやって暮らしていくのか?」
を決めることだからです。
だからこそ、
窓・開口部で、住宅の設計デザインが決まります。
もう少し詳しく解説します。

窓の重要性を説明するために、まずは、
そもそも「建築設計とは何か?」から解説します。
建築設計・デザインとは、
次の2つに、同時に応えることです。
1.「内なる欲求」:中で暮らす人の欲求
2.「外の条件」:周囲の制約や歴史などの文脈
「内なる欲求」と「外の条件」、
この2つの課題に応えること。
これが「建築設計」の正体です。
そして、この2つに、明快に応えた時、
快適で心地よく、長く愛される「建築」が生まれる。

では、
「内なる欲求」と「外の条件」、この2つが、
最もぶつかり合うところは、どこでしょうか?
『窓・開口部』です。
そう。
「窓・開口部」とは、内と外がせめぎ合うところ。
・中の人が、外の世界をどう考えるのか?
・どのように快適で心地よい内部空間を展開するのか?
・どう暮らしていくのか?
このようなことを如実に表す建築のエレメントこそ「窓・開口部」。
だからこそ、
「開口部・窓で、住宅設計のデザインが決まる」
という考え方は、当然、一つのセオリーです。

とても当たり前のことです。
けれども、
当たり前のことを、どれだけ追求できるか?
これを私は『本質』と呼んでいます。
カッコよくしようすることがデザイン?
それは、ただの「ベロベロバー(子供だまし)」だとは思いませんか?
▼こちらの記事もおすすめです。
機能美とは?|暮らしを整えることで生まれる“本当の美しさ”-建築家が語る住宅デザインの核心

最高の開口部・窓のつくり方・設計手法|4つのポイントと手順。
それでは、つづいて、
『最高の開口部・窓のつくり方』
大切な考え方と、実践的な設計手法を解説します。
最高の窓のつくるには、次の4つのポイントを整理し、この手順で考えましょう。
1.「ゴール」を考えることから出発する。
2.「窓・開口部」自体のデザインを決める。
3.「内部空間」のデザインを決める。
4.「窓辺」のデザインを決める。
それぞれ詳しく解説します。

1.「ゴール」を考えることから出発する。
最高の窓をつくるための一つ目のポイント・手順は、
『 「ゴール」を考えることから出発する。 』です。
これは、全てのデザインに共通する、
思考の順番のセオリー。
まずは、「ゴール」を設定し、
それから「手段」を決めましょう。

「あれして、これして、そうして、出来上がったらこうなりました。」
ではなく、
「まず、○○という目標を決める。
そのために、△△という手段を決める。」
という思考の順序を心掛けましょう。
つまり、
1.まずは、全体の目標を決める。
2.次に、手段を決める。
3.最後に、ディテール・詳細を詰めていく。
これが、デザインの手順のセオリーです。

この思考順序で建築のデザインを決める際、
大切にして欲しいことがあります。
それが、
いきなり「窓・開口部」という小さな枠で考えない。
ということ。
「窓・開口部」は、あくまで、
「手段」あるいは「ディテール・詳細」です。
つまり、本来、まず考えるべきなのは、
「建築全体のデザイン」。

最高の窓を目指すことは、
「外の世界に対して、内部を最高のカタチで開くこと」
を目指すことです。
いきなり「窓・開口部」を考えるのではなく、
まずは、
「フレーム・大枠」をどうするのか?
建築全体の方向性を考えることから始めましょう。
・周囲に対して、建築全体はどうふるまうのか?
・どのくらい広い間口をどちらの方角に向けるのか?
・どこに庭を設けるのか? など
「全体のデザインの方向性」を考え、
ボリューム・配置・向きなどを決める。
そして、それは、ダイレクトに、
窓のデザインにつながります。
▼こちらの記事もおすすめです。
【外観デザイン×注文住宅】“美しい佇まい”のつくり方|建築家が実践する-5つの外観設計手法

2.「窓・開口部」自体のデザイン
最高の窓をつくるための二つ目のポイント・手順は、
「窓・開口部」自体のデザインを決めることです。
では、どのように窓のデザインを決めたら良いのでしょう?
デザインを決める際、最も大切なのは、
「意味・目的」です。
・外部からプライバシーを守りつつ、採光や換気のために、小さく開く。
・眺望を最大限に得るために、大きく開く。
このように、意味や目的を考慮しながら、
「窓・開口部」自体の「位置・寸法・種類」といった要素を詳細に検討しましょう。
▼こちらの記事もおすすめです。
“暮らしやすい家”のつくり方|建築家が語る-性能では測れない“注文住宅の本質”と“設計の考え方”

ここで、注意点が2つあります。
1つ目の注意点は、
多くの人が思っている以上に、世の中は、
「無意味なデザイン」に溢れかえっている、
ということ。
「意味・目的」が大切だ、と言っても、
当たり前でしょ、としか思わない方が多いのではないでしょうか?
しかしながら、非常に残念ですが、
当たり前ではありません。
圧倒的に多くの方が、
窓の「見た目」だけに固執します。
つまり、
「手段」が目的になってしまいます。
そして、そういうモノには意味がない。
意味がないモノは、
どれだけ見た目が良かろうが、
後々、後悔するでしょう。
理由は明白。
無意味だからです。
無意味なものは、時間が経てば、単なる邪魔になることが多い。
これは、ほとんどの設計士も含め、
多くの方がいとも簡単に陥るミスです。
▼こちらの記事もおすすめです。
建築家の設計事務所 vs 設計士の工務店-“決定的な違い”とは?|注文住宅で後悔しない選び方

2つ目の注意点は、
細やかな配慮ができる設計士は、圧倒的に少ない。
ということ。
建築会社であれば、設計士であれば、
当然、細やかな配慮で、設計するでしょ?
と思いますよね。
ハッキリ言います。
それは、勘違いです。
圧倒的に多くの設計士が、
いとも簡単に、検討することを放棄しています。
もしかしたら、検討や配慮が出来ないのかもしれません。
例えば、
・何も配慮せずに、ごくありふれた位置に窓を配置する。
・既製品の寸法の窓しか選ばない。
・適材適所で窓の種類を選ぶのではなく、引き違い窓の一択。
といったように。

そのような設計士を問いかけると、
・「費用が余計にかかる。」
・「構造的な負荷が増える。」
といった、正論のような理由を挙げるかもしれません。
たしかに、このような側面もあるでしょう。
しかし、それは、多くの場合、
単なる、言い訳(いいわけ)。
「できません」ではなく、
「面倒だから、考えたくありません」が正しいのかもしれません。
特に、完全自由設計の注文住宅を選ぶ予算があるならば、
建築コストや構造の負荷は、
それ以外の部分で調整できるケースがほとんどです。

あなたのデザインの目的は何ですか?
私の設計の目的は、
素晴らしい住まいをつくることです。
その目的に対して、
理由ではなく、言い訳を積み重ねても、
魅力ある住まいをつくることは、絶対に出来ません。
「窓・開口部」の「位置・寸法・種類」、
その一つひとつに、意思や理由・想いを込めること。
『明快な説得力』があるデザインが大切です。
少なくとも、LDKなど主たる空間には、
意味あるデザイン・アイデアが詰め込まれた魅力ある窓を設けたいものです。
▼私たちの設計事務所の施工事例については、こちらのページで紹介しています。
設計事務所 Tabi のデザイン・エレメント|施工事例・家づくりのアイデア集の紹介

3.「内部空間」のデザイン
最高の窓をつくるための三つ目のポイント・手順は、
「内部空間」のデザインです。
ここまで、
「窓を決めることは、外に、どう開くのかを決めること」
と説明しました。
・外に魅力的なものがある。
・視界が開けている。
・十分な太陽光を得られる。
このような場合には、その方向に向け、大きな窓を設けたりしますよね。

けれども、どれだけ大きく魅力的な窓を設けたとしても、
それだけでは不十分です。
外部空間に呼応して、
内部空間を整えること。
建築の中で展開される『暮らし』に対して効果的でないならば、その意味は薄れてしまいます。
逆に、例えば、
LDKの大きな窓と、ソファが抜群にいい関係性
を築けていれば、その窓は、より魅力的なものになります。
このように、
・「外部」に呼応して「内部」をデザインすること。
・窓に対して、どのような窓辺を展開するのか。
このような内部空間のデザインが、
窓を設計する際には、非常に大切になります。

窓に対して、内部をデザインする際には、次の2つのことに注意しましょう。
1.最適なレイアウトを探す。
2.ノイズを減らす。
それぞれ詳しく解説します。

1.最適なレイアウトを探す。
内部空間のデザインの注意点・1つ目が、
「最適なレイアウトを探す」です。
窓といい関係になるように配慮しながら、
「ソファー・キッチン・ダイニングテーブルのレイアウト・配置」
そして、それに伴う「間取り」を検討しましょう。
▼間取りについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【最高の間取りの7ルール。間取りの良い悪いは何が基準になるの?】

2.ノイズを減らす。
内部空間のデザインの注意点・2つ目が、
「ノイズを減らす」です。
大きく魅力的な窓を設けたとしても、
ノイズが多ければ、魅力が薄れてしまいます。
たとえば、
大きな窓の周りの空間デザインが、
ガチャガチャしていたり、モノであふれていては、どうでしょう?
外の景色の魅力が分かりにくくなりそうではありませんか?
・無駄なノイズを減らすこと。
・シンプルでスッキリした空間をデザインすること。
このような魅力的な窓辺のデザインで、
窓のポテンシャルを最大限に引き出しましょう。
▼こちらも合わせて、参考にして下さい。
【“Less is More.” シンプルで魅力的な住宅。実現する設計デザイン。】

4.「窓辺」のデザイン
最高の窓をつくるための4つ目のポイントは、
「窓辺」のデザインです。
窓辺とは、窓の周りの空間を指します。
例えば、
・窓に「木の窓枠」を使い、より窓を際立たせる。
・窓の「奥行」を深くして、光のたまる空間をつくる。
・「庇」を設けて、内部が延長する軒下空間をつくる。
・「テラス」「アウトドアリビング」などの屋外空間。
・屋外へとつながる「縁側」「土間リビング」 など

このような「窓辺」のデザインは、内外の連続感を生み、
内と外を一体的にデザインするための手法として、非常に有効です。
また、光の溜まる居心地のいい場所や、
魅力的な空間を演出することもできます。
▼内と外を一体的にデザインする手法については、こちらで詳しく解説しています。
【一体的な「内と外」を実現する3つのポイントと4つのデザイン手法。中間領域とバッファー。】

まとめ
今回は、「窓・開口部」について、
・なぜ「窓・開口部」が最も大切なのか?
・最高の開口部・窓をつくり方
・実践的な設計手法
上記のラインナップで、「窓・開口部」の世界を、一級建築士の建築家が丁寧に解説しました。

「窓・開口部」とは、内と外がぶつかり合うところ。
内部と外部の関係をデザインする、最も大切なエレメントです。
窓・開口部の設計手法を整理すると、
1.「ゴール」を考えることから出発する。
2.「窓・開口部」自体のデザインを決める。
3.「内部空間」のデザインを決める。
4.「窓辺」のデザインを決める。
こちらの4つがポイントでしたね。

それでは最後に、
「最高の窓」であるための条件を紹介します。
「最高の窓」のための条件とは?
「窓」を最高とするために、
住まい全体がデザインされていること。
同時に、
「窓」と「窓辺」を通して、
住まい全体が、外と最適につながっていること。
つまり、
「窓」と「建築全体」の有機的な関係性。
※有機的:切っても切り離せないこと。
このような関係性こそ、
「最高の窓」と呼ぶにふさわしいでしょう。

窓の一つひとつに想いを巡らせ、
丁寧にデザインするのが、建築家・設計事務所です。
しかしながら、設計事務所に依頼すると、
どうしても「費用」も高くなる。
そんな風に考える方も多いと思います。
けれども、建築家・設計事務所によっては、
「設計力」・「コストパフォーマンス」、どちらも優先できる。
そのうえで、高いクオリティを実現出来る。
それが「建築家のいる設計事務所」との家づくりです。
実際、私たちは、
『適正価格』×『完全自由設計』を掲げています。
ぜひ、一度、私たちのような設計事務所に相談してみてください。
▼設計事務所の費用感については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【建築家・設計事務所が最もコストパフォーマンスに優れる!?設計料など費用面を徹底解説!】

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。
もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。
施工をしない・建築家の家づくりは、
工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。
注文住宅を検討している方は、
まずは建築家に相談してみること。
それから色々と考えるのがおすすめです。
その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。
建築家の仕事に距離は関係ありません。
私も全国から依頼を承っております。
遠方の方でも距離を気にせずに、
建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。
▼私たちの設計事務所については、こちらのページで詳しくご紹介しています。
About Tabi|愛知県名古屋市の設計事務所Tabi タビについて―非常識な正論とは?
▼この記事を執筆した建築家の【建築実例・設計思想】は、こちらからご覧いただけます。
最後に。
住宅設計は、人生のデザイン。
住まいは、生涯の大半を過ごすであろう空間です。
皆様が妥協・後悔・失敗することなく、豊かな暮らしを送れますように。
夢の実現を全力でサポートする、良きパートナー・建築会社が見つかることを願っています。
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