小さな家と大きな家、どちらが良いの!?それぞれのメリット・デメリットとは?

家づくり・注文住宅において、
「どのくらいの面積にする?」「何坪くらいの大きさが良い?」
といった「家の大きさ」の問題は、最初・スタートを切る際のメインテーマの一つになることでしょう。

 

 

きっと、ゆとりある暮らしに憧れて大きな家に住みたい方もいらっしゃれば、費用面を考慮して出来るだけコンパクトに、と考える方もいらっしゃると思います。 

けれども、実は、大きな家・小さな家には、それぞれ良い面・悪い面があることをご存知でしょうか?
しっかりと特徴を理解せずに家づくりを進めると、失敗や後悔の原因になってしまうことも・・・

 

 

そこで今回は、小さな家と大きな家、それぞれのメリット・デメリットを紹介。
小さな家と大きな家、どちらが良いのか!?詳しく解説します。

ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。

 

 

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まずは、大きな家のメリット・デメリットについて解説します。
ここでいうところの「大きな家」とは、必要最低限よりも大きな面積を持つ家のことを指しています。

 

 

 

まずは、大きな家のメリットを解説します。

大きな家のメリットは次の2つです。

・圧迫感がない。
・人が多く集まれる。

 

 

メリット1.圧迫感がない。
スペースが広く余裕があると、圧迫感がありません。

メリット.人が多く集まれる。
スペースが広いと、多くの人が集まりやすくなります。
そのため、親族の繋がりが強い方などには適していると言えます。

 

 

 

続いて、大きな家のデメリットを解説します。大きな家のデメリットは、次の6つです。

1.広い土地が必要。
2.多額の建築費が必要。
3.光熱費が多額になる。
4.メンテナンスにも労力がかかる。
5.日々の暮らしが大変。
6.固定資産税も多額になる。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

デメリット1.広い土地が必要。
大きな家に見合った広い土地が必要となり、その分、土地にかかる費用も多額になってしまう傾向があります。

デメリット2.多額の建築費が必要。
家が大きくなれば、その分の建築費が必要になってしまいます。
予算が限られていれば、仕様・設備などにコストをかけられなくなることもあるかもしれません。

 

 

デメリット3.光熱費が多額になる。
家が大きければ、冷暖房を使う際のエネルギーも大きくなり、その分、光熱費がかかってしまいます。

デメリット4.メンテナンスにも労力がかかる。
家が大きければ、外壁などのメンテナンスの難易度も上がり、費用も大きくなってしまいます。
また、掃除などの維持管理も面積が大きくなると、労力が増えてしまいます。

 

 

デメリット5.日々の暮らしが大変。
歳をとり、子供たちも巣立っていき、夫婦2人になると大きな家での日々の暮らしは大変になってしまいます。
大きな家で動線が長いと、家の中を移動するだけでも大変です。

デメリット6.固定資産税も多額になる。
固定資産税には、36坪の大きさまでは優遇がありますが、それを超える分の大きさには優遇はありません。

 

 

 

ここまでで分かるように、大きな家は、そのメリットに比べ、あまりにもデメリットが多いのです。
つまり、大きな家は「圧迫感は無いけれど、住みにくく費用がかかる」「余裕がないと辛いものがある」というのが実際のところでしょう。
よく検討せずに大きな家を建ててしまうと失敗や後悔の原因になってしまうことも・・・

 

 

 

続いて、小さな家のメリット・デメリットについて解説します。

本論の「小さな家」とは、必要最低限の広さがある一般的な家のことを指しています。

 

 

 

小さな家のメリットは、次の通りです。

1.大きい土地が必要ない。
2.建築費用をおさえられる。
3.メンテナンスが容易。
4.光熱費をおさえられる。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

メリット1.大きい土地が必要ない。
家をコンパクトにおさめると、広い土地が必要ありません。
土地の大半を駐車場や庭などにするなどの利用も可能です。
土地にかかる費用をおさえることもできます。

メリット2.建築費用がおさえられる。
家をコンパクトにおさめると、建築の費用をおさえることもできます。
面積にコストをかけない分、仕様や設備に費用をまわし、住まいの機能性やデザイン性を向上させることも出来ます。

 

 

メリット3.メンテナンスが容易。
家がコンパクトであれば、外壁などのメンテナンスが容易で、費用もおさえることができます。
また、掃除などの維持管理も面積が小さければ、楽です。

メリット4.光熱費をおさえられる。
冷暖房を使う際のエネルギーも少なくて済みます。

このように小さな家にも大きなメリットが数多くあります。

 

 

 

続いて、小さな家のデメリットを解説します。小さな家のデメリットは次の通りです。

デメリット1.圧迫感が出る可能性もある。
必要最小限のスペースを見誤って、あまりにも小さく設計すると、圧迫感が出たり、不便になってしまいます。

デメリット2人が多く集まることが出来ないことも。
スペースが狭いと、多くの人が集まることが出来ません。

 

 

 

小さな家は、人が多く集まることには向いておらず、設計を見誤ると圧迫感が出たり、不便になることがあることが分かりましたね。けれども、実は、それ以外の目立ったデメリットはなく、大きなメリットが数多くあるのです。

そのため、実は、小さな家にすることは、家づくりでの後悔や失敗を未然に防ぐことにつながりそうです。

 

 

 

それでは、小さな家と大きな家、どちらが良いのか?正解を発表しましょう。

無駄がなく、ゆとりは大きい家が正解。

小さな家・大きな家といった尺度ではなく、「無駄はなく、ゆとりが大きく、遊びも十分の家」が正解です。

 

 

大きなゆとりと、ただの無駄が多いことは全く違います。
どれだけ広い床面積を確保したとしても、それが何の機能もなく意味がなければ、ただの無駄です。

家づくりがはじめての方は、部屋の畳数・建物の坪数などの面積で、大きい・小さいを判断してしまうと思います。けれども、あくまで目安・参考程度に留めましょう。
大切なのは、部屋の畳数ではなく、「その面積を効果的に利用できているか」です。

 

 

例えば、
・家具の寸法まで考えられ、上手く配置できる部屋の形や寸法の設計になっているのか?
・無駄に広いところがないか?

このようなことをシビアに考え、緻密に設計された間取りは、格段に面積を有効活用できます。
むしろ、実は、何畳・数坪以上もの面積が無駄である間取りの方が圧倒的に多いのです。

 

こちら↓も合わせて、参考にして下さい。
【坪単価に騙される人、もうさすがにいない?相場・平均・比較に意味あるの?】

 

 

そのような無駄の多い家づくりをしていては、無駄にお金を払っていることにはならないでしょうか?

その分の面積で、効果的な余裕を付加したり、+αの部屋を加えれば、もっと暮らしは豊かになります。
+αの部屋は、ランドリールーム・パントリー・ユーティリティルームといった家事の効率性を向上させる部屋もいいでしょう。
他にも、ガレージ・屋外収納・書斎・趣味室・といった、遊び・仕事に関する部屋もおすすめです。

 

 

こうして出来上がる間取りは、無駄はなくても、ゆとりは大きく、自由な遊びのある魅力的な住まいを実現します。

また、面積が小さくとも、広々とした開放感を演出することは可能です。
面積と開放感はイコールではありません。
開放感については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【開放感のある家をつくる7つのポイント。間取りやインテリアの設計手法・デザイン。】

 

 

住まいの中でも、最も無駄になりやすい代表的な場所は、廊下です。
無駄な廊下のない家のつくり方は、こちら↓の記事でも解説しています。
【廊下のない家?そのメリット・デメリット、後悔しないための間取り、設計のポイントを解説。】

 

 


今回は、小さな家と大きな家、それぞれのメリット・デメリットを紹介。
小さな家と大きな家、どちらが良いのか!?詳しく解説しました。

小さな家・大きな家、といった面積などの尺度で考えるのではなく、
「無駄はなく、ゆとりは大きく、遊びも十分な家」を目指しましょう。

 

 

このような上質な住まいは、住まい手だけでは難しく、設計士・建築家ならではのものでしょう。

しかしながら、設計事務所に依頼すると、どうしても「費用」も高くなると考える方も多いと思います。けれども、建築家・設計事務所によっては、そのようなことはありません。

実は、「設計力」も「コストパフォーマンス」もどちらも優先し、高いクオリティを実現出来るのが「建築家のいる設計事務所」との家づくりです。ぜひ、一度は相談に行ってみましょう。

こちら↓の記事で詳しく解説していますので、ぜひ、参考にしてみて下さい。
【建築家・設計事務所が最もコストパフォーマンスに優れる!?設計料など費用面を徹底解説!】

 

 

私たちの設計事務所では、ご相談・間取りなどの提案は無料です。もちろん、土地探しからのご相談も歓迎です。

施工をしない・建築家の家づくりは、工務店・ハウスメーカーなどとは大きく違います。
少しでも家づくりにこだわりたい気持ちがあり、建売などではなく注文住宅を採用されるのであれば、まずは建築家に相談してみること、それから色々と考えるのがおすすめです。

その際、私たちのような、機能・デザイン・コストなど全方位でバランスの良い住まいを目指す建築家であれば、より相談できることは多いことでしょう。

建築家の仕事に距離は関係ありません。私も全国から依頼を承っております。
遠方の方でも距離を気にせずに、建築のことであれば何でもお気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。

 

 

最後に。
住宅設計は、人生のデザイン。
住まいは、生涯の大半を過ごすであろう空間です。
皆様が妥協・後悔・失敗することなく、豊かな暮らしを送れますように。
夢の実現を全力でサポートする、良きパートナー・建築会社が見つかることを願っています。

 

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