リノベーションの設計料はいくら?高い?|設計事務所・建築家に依頼する費用相場と内訳を解説

はじめに|リノベーションの設計料は高い?

リノベーションを検討するとき、

「設計事務所に依頼すると、設計料はいくらかかるの?」
「工事費とは別に費用が必要なの?」
「リノベーション会社に直接頼む方が安いのでは?」

と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか?

たしかに、設計事務所や建築家へ依頼する場合には、工事費とは別に設計料が必要になります。
そのため、設計料だけを見ると、
「費用が余分にかかる」と感じるかもしれません。

しかし、リノベーションでは単純に設計料の金額だけで判断することはおすすめできません。

既存建物の状態を読み取り、必要な工事と不要な工事を整理すること。
予算に合わせて仕様を調整し、施工会社から提出された見積を細かく確認すること。
さらに工事中には、設計図通りに施工されているかを確認する現場監理も必要です。

こうした業務まで含めて考えると、設計事務所へ依頼することで、結果的に総工事費を抑えられるケースも多いものです。

そこで本記事では、

・リノベーションの設計料の相場
・設計料に含まれる仕事内容
・設計事務所に依頼するメリット
・設計料を含めても結果的にお得になる理由

について、建築家の視点から分かりやすく解説します。

 

リノベーションの設計料はいくら?費用相場の考え方

リノベーションの設計料は、物件の規模や工事内容、設計事務所によって異なります。

一般的には、工事費に対して一定の割合を設定する方法や、業務内容に応じて定額で設定する方法などがあります。
また、部分的な改修と建物全体をつくり直すフルリノベーションでは、必要となる設計業務の量も大きく変わります。

そのため、「設計料はいくら」と一律に考えるよりも、どこまで設計・調整・監理してもらえるのかまで確認することが大切です。

 

設計料には何が含まれている?

設計事務所に支払う設計料は、単に「間取りを考えるための費用」ではありません。
リノベーションでは、既存建物の状態を確認しながら、さまざまな条件を整理して設計を進めていくからです。

例えば、
・現地調査
・既存図面や建物状況の確認
・プランニング
・基本設計、実施設計
・仕上げ材や設備の選定
・構造や設備との調整
・施工会社への見積依頼
・見積内容のチェック
・工事中の設計監理 など

このように、多くの業務が含まれます。

特に重要なのが、「見積の確認」と「現場監理」です。
リノベーションでは、解体して初めて分かる部分も少なくありません。
だからこそ、設計段階でできるだけ条件を整理し、工事内容や見積を細かく確認しておくことが重要になります。
また、工事が始まってからも、設計図通りに施工されているか、納まりや寸法に問題がないかを確認していきます。

設計料は、図面を描くことだけではなく、
「設計から見積調整、工事完成までを支えるための費用」
と考えると分かりやすいでしょう。

 

リノベーションは新築以上に設計力が求められることも

リノベーションには、新築とは異なる難しさがあります。
新築であれば、基本的には何もない状態から建物を計画できます。
一方、リノベーションでは、すでに存在する建物を前提に考えなければなりません。

柱や梁の位置。
配管や排水経路。
既存設備の状態。
断熱性能や劣化状況。
マンションであれば、管理規約や共用部分による制約もあります。

リノベーションこそ、一つとして同じ条件の建物はありません。
個別的な回答が常に求められる領域です。
そのため、既製品や決められたパッケージを当てはめるだけでは、本来持っている建物の可能性を十分に活かせないこともあります。

どこを残すのか。
どこを変えるのか。
何に予算をかけるのか。

こうした判断を一つずつ積み重ねながら、その建物と暮らしに合った答えをつくっていく。
そこに、リノベーションにおける設計事務所・建築家の大きな役割があります。

 

設計事務所に依頼すると、結果的にお得になることも多い

設計事務所に依頼すると、工事費とは別に設計料がかかります。
そのため、一見すると費用が高くなるように感じるかもしれません。

しかし、リノベーションでは、設計料だけではなく、工事費を含めた総額で考えることが大切です。

例えば、設計事務所では次の調整を行います。

・既存部分をできるだけ活かす
・必要な工事と不要な工事を整理する
・予算に合わせて仕様を調整する
・複数の施工会社から見積を取る
・見積内容を細かくチェックする
・高すぎる項目や重複した工事を確認する

リノベーションでは、すべてを新しくすることが正解とは限りません。
残せる部分は残し、必要なところにしっかりと予算をかける。
こうした判断によって、工事費を合理的に整えられることがあります。

また、施工会社とは独立した立場で見積を確認できることも、設計事務所に依頼する大きなメリットでしょう。
設計料という費用はかかりますが、設計・見積・工事を総合的に整えることで、結果として費用対効果の高いリノベーションになることも少なくありません。

 

設計料の安さだけで依頼先を選ばないことが大切

リノベーションの依頼先を比較するとき、設計料の金額だけに目が向きがちです。

もちろん、予算を確認することはとても重要。

しかし、
「設計料が安いからお得」「設計料が高いから割高」
とは、一概にはいえません。

確認したいのは、どこまで図面を描いてもらえるのか。
見積の確認は含まれているのか。
施工会社の選定をサポートしてもらえるのか。
工事中の現場監理まで行うのか。
といった、業務の範囲です。

同じ「設計料」であっても、含まれる内容には大きな違いがあります。

大切なのは、
設計料+工事費+完成する空間の質
を総合的に考えること。

限られた予算の中で、どこに費用をかけ、どこを抑えるのか。
その判断まで含めて設計することが、満足度の高いリノベーションにつながります。

 

まとめ|設計料は、リノベーションの可能性を引き出すための費用

リノベーションで設計事務所や建築家に依頼すると、工事費とは別に設計料が必要です。
しかし、その費用は、単に間取りやデザインを考えるためだけのものではありません。

既存建物を読み取り、設計し、見積を整え、施工を確認する。
そして、限られた予算の中から、できるだけ大きな価値を引き出していくこと。
これが建築家の大切な仕事です。

だからこそ、設計料だけを切り取って高い・安いと判断するのではなく、
「リノベーション全体で、どれだけ納得できる空間を実現できるか」
という視点で依頼先を選ぶことをおすすめします。

設計事務所への依頼は、場合によっては工事費を合理的に整えながら、自由度や完成度まで高められる選択肢です。
リノベーションだからこそ、既存建物の可能性を丁寧に読み解き、一つひとつの条件に合った最適な答えを考えてみてはいかがでしょうか。

 

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