リノベーションは「設計事務所、工務店、リフォーム会社のどこに頼めばいいのだろう?」と悩む人は多いと思います。
どこへ依頼しても同じように見えるかもしれません。
しかし、実際には、設計の自由度や工事の進め方、費用の考え方まで大きく異なります。
特にリノベーションでは、既存建物の状態によって「できること」が変わります。
だからこそ、会社の知名度や価格だけではなく、その建物に合った提案をしてくれる依頼先を選ぶことが大切です。
そこで今回は、
・設計事務所・工務店・リフォーム会社の違い
・それぞれに向いているリノベーションとは?
こちらの2点について、分かりやすく解説します。
リノベーションは「どこに頼むか」で大きく変わる
リノベーションの主な依頼先は、
「設計事務所」「工務店」「リフォーム・リノベーション会社」です。
それぞれに得意分野があり、どこが一番良いとは一概には言えません。
水まわりの交換や壁紙の張り替えであれば、リフォーム会社へ依頼する方がスムーズなこともあります。
一方、間取りを大きく変えたり、断熱・構造・デザインまで含めて住まい全体を見直したりする場合は、設計そのものの重要性が高くなり、設計事務所がいいでしょう。
大切なのは、
「どこへ頼むと安いか」だけでなく、
「この建物を、どこまで変えたいのか」を考えることです。
リノベーションは既存建物によって正解が違う
新築住宅は、基本的には何もない状態から計画していきます。
一方、リノベーションには必ず「既存建物」という条件があります。
構造、築年数、劣化状態、柱や梁の位置、断熱性能、設備配管、窓の位置、法規条件。
同じ築30年の住宅であっても、建物の状態は一棟ごとに異なります。
つまり、リノベーションは非常に個別性の高い家づくりなのです。
残した方がよい部分もあれば、思い切って変えた方がよい場所もあります。
既存の良さを生かせることもあれば、構造や設備の制約から別の方法を考えなければならないケースもあるでしょう。
だからこそ、本来は建物を一度しっかりと読み解き、その住宅に合わせて「何をするか」を決めることが重要です。
設計事務所にリノベーションを依頼する特徴
設計事務所の大きな特徴は、最初から決められた商品や仕様に当てはめるのではなく、既存建物を確認しながら個別に設計できることです。
たとえば、残せるものは残す。
必要な部分だけ新しくする。
構造上必要であれば補強する。暮らしに合わない間取りはつくり直す。
こうした判断を一つずつ積み重ねていきます。
素材や設備、間取りについても、特定の商品だけに限定されることは基本的にありません。
そのため、リノベーションで「できること」の幅も広がりやすくなります。
また、設計事務所は設計と施工を分けて考えることが一般的です。
設計図をつくったうえで複数の工務店から見積もりを取り、工事金額を比較する方法もあります。
設計料は必要になりますが、既存部分を生かしながら必要な工事を整理することで、結果として総額がお値打ちになるケースもあるでしょう。
単純に工事を増やすのではなく、予算をどこに使うべきかを考えることも、リノベーション設計の大切な役割です。
工務店にリノベーションを依頼する特徴
工務店へ依頼するメリットは、設計から施工まで一つの会社へ相談しやすいことです。
地域の住宅を数多く施工している工務店であれば、その土地の気候や施工方法にも詳しく、工事中の対応にも安心感があります。
ただし、設計の考え方やデザイン力、リノベーションの経験には会社ごとの差があります。
また、自社が得意とする工法や材料、設備を中心に提案する会社も少なくありません。
工務店へ依頼する場合は、新築の施工事例だけではなく、実際のリノベーション事例も確認しておきたいところです。
自分たちが希望する空間に近い実績があるか。
既存建物を生かした設計ができているか。
このあたりまで見ておくと、依頼後のミスマッチを減らしやすくなります。
リフォーム・リノベーション会社に依頼する特徴
リフォーム会社やリノベーション会社には、工事内容や価格が分かりやすいというメリットがあります。
キッチン交換、浴室交換、内装工事など、工事範囲が明確なリフォームとは特に相性が良いでしょう。
最近では、一定の面積や仕様ごとに価格を設定した定額制・パッケージ型のリノベーションもあります。
完成イメージや予算を把握しやすいため、分かりやすさを重視する方には魅力的です。
一方で、パッケージ化されているということは、選べる材料や間取り、工事方法に一定のルールが設けられている場合もあります。
既存建物に合わせて計画するというより、用意された仕組みの中でリノベーションを進めていくイメージに近いでしょう。
もちろん、それが悪いわけではありません。
ただし、建物の特徴を最大限に生かしたい場合や、間取り・素材・性能まで細かく考えたい場合には、自由度を確認しておくことが大切です。
パッケージ型のリノベーションが必ずしも安いとは限らない
「パッケージになっている方が安いのでは?」と思う方もいるでしょう。
確かに、新築であれば、仕様や工事内容を統一することで、価格を抑えやすくなる部分はあります。
ただ、リノベーションの場合は少し事情が異なります。
既存の建物によって、必要な工事が違うからです。
まだ十分に使える部分まで交換すれば、その分だけ費用がかかります。
反対に、本来お金をかけるべき断熱や構造、設備配管などに十分な予算を使えない可能性もあります。
大切なのは、「何でも新しくすること」ではありません。
今ある建物を調べ、
どこを残すのか。
どこを変えるのか。
どこに予算をかけるのか。
この優先順位を整理すること。
設計事務所では、こうした判断も含めて一棟ごとに計画していきます。
その結果、自由度が高くなるだけではなく、限られた予算を合理的に使いやすくなるのです。
結局、リノベーションはどこに頼むべき?
依頼先を選ぶときは、まずリノベーションの規模と目的を考えてみると分かりやすくなります。
設備交換や壁紙の張り替えなど、工事内容が明確な場合は、リフォーム会社が向いているでしょう。
施工まで一括して任せたい場合や、信頼できる地域の施工会社が見つかっているなら、工務店という選択肢もあります。
一方、
間取りを大きく変えたい。
既存住宅の魅力を生かしたい。
断熱や構造も含めて考えたい。
素材やデザインにもこだわりたい。
予算の中で、どこにお金をかけるべきか整理したい。
こうしたリノベーションであれば、設計事務所との相性は良いと思います。
特に戸建て住宅の大規模リノベーションでは、単純に「古いものを新しくする」だけではありません。
既存建物を読み解き、その家だからこそできる新しい暮らしを組み立てていく仕事です。
だからこそ、工事を始める前の「設計」が、とても大切になります。
リノベーションこそ「個別に考える」ことが大切
リノベーションでは、最初から「何を工事するか」を決める必要はありません。
むしろ大切なのは、まず今ある建物をしっかりと知ることです。
構造はどうなっているのか
どこまで残せるのか。
断熱や設備は改善した方がよいのか。
そして、これからどのような暮らしをしたいのか。
こうした条件を一つずつ整理していくことで、その建物に合ったリノベーションの形が見えてきます。
既存建物には、それぞれ違った特徴があります。
少し手を加えるだけで魅力が大きく引き出される家もあれば、思い切って間取りを組み替えた方が暮らしやすくなる家もあるでしょう。
だからこそ、リノベーションは「決められた工事を選ぶ」というよりも、「その建物にとっての最適解を探す」家づくりだと考えています。
設計事務所へ相談するメリットも、そこにあります。
工事内容がまだ決まっていなくても、
「この家はリノベーションする価値があるのか」
「どこまで工事をするべきなのか」
「予算をどこに使うと効果的なのか」
といった段階から、一緒に考えることができます。
リノベーションは、すべてを新しくすることが目的ではありません。
残せるものを生かし、必要なところにはしっかり手を入れる。
そして、今の暮らしに合わなくなった部分を丁寧に整えていくこと。
その判断を一棟ごとに積み重ねることで、無理に予算をかけなくても、その建物ならではの魅力を引き出せる可能性があります。
リノベーションの依頼先に迷っている方は、まず「どの会社に頼むか」だけでなく、「この建物をどう生かせるだろう」と考えてみてはいかがでしょうか。
設計事務所への相談は、その可能性を探るところから始められます。
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リノベーションをご検討の方へ
リノベーションは、既存建物によって「できること」も「必要な工事」も変わります。
だからこそ、最初から工事内容を決めるのではなく、まず建物の状態やご希望を整理することが大切です。
Tabiでは、既存建物を丁寧に読み解きながら、残す部分・変える部分・予算をかける部分を一つずつ検討し、その建物に合ったリノベーションをご提案しています。
「この家はリノベーションできる?」
「どこまで手を入れるべき?」
「予算内で、どんなことができる?」
といった段階からでも、お気軽にご相談ください。

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