建築家が選ばれる理由は、
実績、デザイン、価格、知名度。
一見、様々のように見える。
しかし、本質はもっとシンプルだろう。
家づくりは、完成した建物を買うだけのものではない。
土地を読み、暮らしを考え、予算と向き合い、
何度も対話を重ねながら、ひとつの答えを探していく。
そこには、長い時間が必要になるものだ。
だからこそ、最後に問われるのは、
「この人と価値観を共有できるか」
ではないだろうか。
どんなものを美しいと思うのか。
何を大切にし、何を削るのか。
難しい条件に、どう向き合うのか。
そうした一つひとつの判断には、
建築家自身の考え方や姿勢、さらには、
これまでの人生と、現在の生き様そのものが表れる。
だからこそ、
建築家とは、建物という成果物だけでなく、
その存在そのもので選ばれるべきだ、
というのが私の思想だ。
私は、人生をかけ、
勉学や修行、研鑽を続けてきたが、
向上したのは設計力という技術だけではない。
振り返ってみれば、
私が大切に磨いてきたのは、
自分の思想、自身の存在そのものだ。
必ず、自分の価値を証明する。
そうなるように、狂気のごとく、磨き続けてきた。
そして、今では、
「あなたに設計して欲しい」
と言われる建築家にまでなったのだ。
存在そのもので選ばれる建築家。
私は、そんな建築家でありつづける。
2026年8月10日
設計事務所 Tabi
和田 貴裕
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