【保存版】注文住宅・設備の選び方|“本当に必要なもの”だけを見極める判断軸と快適性のポイント

注文住宅を建てるとき、誰もが悩むのが「住宅設備をどこまで付けるか」という問題ではないでしょうか?

床暖房、全館空調、食洗機、浴室乾燥機、太陽光、蓄電池など。
便利な設備がどんどん増えている今、「何を付けるべきか分からない」と感じる方も多いはず。

しかし、ここで知っておいてほしいのは、“設備は最後につける補助”だということです。

 

 

本当に快適な家とは、「設備頼みで無理やり快適にする家」ではなく、設計そのものが暮らしを整えてくれる家ではないでしょうか?断熱、通風、日射取得、動線、素材…こうした土台の設計がしっかりしていれば、設備に頼らなくても十分快適に暮らせます。

逆に、設計が不十分なまま高性能な設備を付けても、それは“冷蔵庫のような家”
箱に機械を貼り付けただけの寂しいものになってしまうかもしれません。

そこで本記事では、注文住宅で本当に必要な設備とは何か? そして、どう見極めれば後悔しないか?
設計事務所の視点から、快適性と合理性を両立する“設備選びの考え方”を整理していきます。

 

▼省エネ住宅については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【省エネ住宅の真実】断熱・気密・換気・設備・設計|“快適とエコ”を両立する家づくり・注文住宅-5つの核心

 

 

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注文住宅の打ち合わせが進むなかで、誰もが一度は悩むのが「設備って、どこまで必要なんだろう?」という疑問です。
SNSやモデルハウスで見かける最新の設備たちは、どれも便利そうに見える。つい「あれもこれも」と思ってしまいますが、本当にその設備は、自分たちの暮らしに必要なものでしょうか?

快適さを求めるあまり、つけすぎた設備が“負担”になることも少なくありません。
まずは、住宅設備にまつわる「よくある落とし穴」を整理してみましょう。

 

注文住宅では「何を選ぶか」以上に「何を削るか」が大切

家づくりでは、多くの人が「何をつけるか」を一生懸命考えますが、しかしながら、実はそれ以上に大切なのが「何を削るか」という視点です。

なぜなら、何かを足せば、その分コストがかさむなど、あらゆる面で圧がかかるからです。

当然、住宅設備も例外ではなく、コストがかかり、その上、メンテナンス・耐用年数・故障リスクなどもすべて“暮らしの負債”として積み重なります。
「便利そうだから付けたけど、実際にはほとんど使っていない」という声は非常に多く、結果として、後悔の原因のひとつにまでなってしまうケースも少なくありません。

 

「人気設備=必要な設備」とは限らない

ランキング上位の設備が、あなたの暮らしにも必要かというと、必ずしもそうではありません。
たとえば、共働き子育て世代には便利な浴室乾燥機も、外干し主体の生活スタイルであれば不要
太陽光発電も、設置コストや売電価格、建物形状によってはデメリットの方が大きいケースもあります。

人気=汎用性ではなく、設備の「適正」は暮らし方によって変わるところには注意が必要です。

 

快適さは“足し算”ではなく“設計”でつくれることもある

そして何より強調したいのは、快適な暮らしは設備の足し算ではなく、設計だけでもおおよそ成立するということ。
動線がよく考えられていて、断熱・通風・日射が整っていれば、エアコン2~3台でも十分快適な家はつくれます。

つまり、設備で無理やり快適にするよりも、そもそも設備に頼らなくて済む家を設計する方が、シンプルで持続的な快適さを得られるのです。

 

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「高断熱=快適」は真実か?|断熱等級4でも“心地よい家”をつくる注文住宅の賢い戦略 ─ オーバースペックは大きな損?

 

 

 

設備選びで失敗しないためには、「とりあえず便利そうだから」「せっかくだから」といった感覚的な理由ではなく、論理的な判断軸を持っておくことが重要です。
ここからは、建築家として設備を提案する際に重視している5つの視点を紹介します。
「本当に必要かどうか」を見極める基準として、ぜひ参考にしてください。

 

判断軸1.初期費用とランニングコスト

まず検討すべきは、設備を導入する際の初期コストと、それを維持するためのランニングコストです。
たとえば、床暖房は設置に数十万円以上かかり、さらに電気代もそれなりにかかります。
一方で、同じ金額をかけるなら、断熱性能や窓の配置に投資したほうが、光熱費は確実に下がるケースも。

「お金をかけるなら、どこが最も暮らしに効くのか?」という視点で、設備の費用対効果を見極めることが重要です。

 

判断軸2.使用頻度と暮らしへの貢献度

設備の中には、最初は魅力的でも、実際には使わなくなるものも少なくありません。
たとえば浴室テレビ、ジャグジー、タッチレス水栓などは「あると便利そう・豊かになりそう」ですが、生活に定着しなければ、ただのコストになります。

逆に、食洗機や浴室乾燥機など、毎日使う前提であれば投資の価値は高いといえます
使用頻度×暮らしの負担軽減度=採用の判断基準にすると良いでしょう。

 

判断軸3.故障リスクとメンテナンス性

設備は、あくまで「機械」です。
いつかは必ず壊れる。と覚悟しておきましょう。
そして、壊れたときの修理費用や代替不能のリスクも、導入前に考えておく必要があります。

また、フィルター清掃・配管洗浄・消耗部品の交換など、メンテナンスが複雑・手間な設備ほど、次第に負担になることも。
導入後も「気持ちよく使い続けられるか?」という視点を忘れずに。

 

判断軸4.空間デザインとの相性

設備は暮らしを便利にする一方で、空間デザインの美しさを損ねる要因にもなりえます。
大型の壁付けエアコン、天井スピーカー、過度な照明機器など・・・どんなに性能が高くても、空間の中で“浮いてしまう存在”なら、暮らしの快適性を損ねかねません。

私たち建築家は、設備が“空間に溶け込む”よう設計することも大切な仕事と考えています。
「便利」だけでなく「美しさ」との相性も、ぜひ判断材料に加えてください。

 

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“生活感ゼロ”の注文住宅|建築家が実践する設備・家電を“美しく整える”6つの工夫

 

 

判断軸5.将来の暮らしへの柔軟性

最後に見落としがちなのが、10年後・20年後の暮らしとの相性です。
たとえば、全館空調やスマートホーム機器のように、維持前提の設備は、将来も使い続ける覚悟が必要になります。
また、家族構成や働き方が変わったときに、「それでも必要か?」と逆算して考える視点も重要です。

設備は“今の理想”に合わせるだけでなく、“未来の暮らし方”にも耐えうる柔軟性を持たせましょう。

 

 

住宅設備にはさまざまな種類がありますが、それぞれの役割・特徴・コスト・必要性を整理しておくことで、「つけるべきか/いらないか」の判断がスムーズになります。
ここからは、注文住宅で検討されやすい主要な設備を6つのカテゴリに分けて、それぞれのポイントを簡潔に解説していきます。

 

1.空調設備|エアコン/床暖房/全館空調

エアコン|“1〜3台で家全体が快適”は、設計次第で可能

エアコンは、日本の住宅設備でもっとも普及している冷暖房機器です。
コストが安く、設置も簡単で、部屋ごとの温度調整も柔軟に行えるため、今の時代でも最も合理的な選択肢のひとつだといえます。

ただし、本当に快適にするには、「性能」よりも「設置位置」と「空気の動線」が重要です。
“風が直接当たらない位置に設計する”、“冷気・暖気が自然に回るように空間を構成する”といった設計配慮があってこそ、その力を発揮します。

建築家の視点1〜3台のエアコンで家中を快適にできる設計は十分可能です。しかしながら、建築構成を整えることが前提です。

 

床暖房|断熱が整っていれば、不要なことも多い

「冬に足元が冷たい」という理由で床暖房を検討する人は多いです。
たしかに裸足でも暖かく、快適にしてくれる設備には魅力を感じるかもしれません。

しかし、基本的には、断熱性能を高め、日射取得・蓄熱が整えることで、そもそも床が冷たくなりにくい設計をすることが大切です。

床暖房は初期費用も高く、電気式なら光熱費もかかり、点検・修理が難しいため“将来の負債”にもなり得る設備ですから、注意が必要です。

誰に向くか?
・断熱性能が不足しがちな地域(北海道などの寒冷地)
・床座中心の暮らし(畳や無垢の床で冷えを感じやすい家庭)

誰には不要か?
・断熱等級4以上+日射取得ができる設計
・椅子中心の暮らし(ダイニング生活)
・メンテが面倒な方

 

▼断熱等級については、こちらの記事で詳しく解説しています。
断熱等級とは?G1・G2・G3の違いについて|快適な家・注文住宅の断熱性能・基本知識

 

 

全館空調|“設備の力で均質化する暮らし”に向く家庭向け

「家中が一定温度で快適になる」と人気がある全館空調。
しかし、初期費用は200〜400万円、ダクト清掃・フィルター交換など維持管理の手間も多く、“壊れたときに家全体が不快になる”というリスクもあります。

全館空調は、設計で温熱環境を整えることが難しい家を“設備の力で均質化”する手法
“設計でどうにもならないときの最終手段”だと言えるかもしれません。

誰に向くか?
・3階建てなど空気が上下に分かれる家
・高齢者や赤ちゃんがいて温度差をなくしたい家庭
・管理を外注できる人

誰には不要か?
・平屋や吹き抜けで空気が循環する間取り
・断熱・日射・通風が整っている設計

 

▼断熱・断熱材については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
【断熱・完全ガイド】注文住宅の断熱を徹底解説|基本・性能・種類・メリット・注意点-“世界で最も優秀な断熱材”とは?

 

 

2.水回り設備|食洗機/浴室乾燥機/タッチレス水栓

食洗機|“時短と手荒れ対策”に効果大。ただし使い方に合っているかがカギ

食洗機は、共働き世帯や子育て世代からの支持が非常に高い設備。
手洗いよりも節水・節電で、時間も手も守れるといったメリットがあり、導入率は年々増えています。

ただし、家族人数に対して容量が合っていない・洗う食器の形状と合わない・乾燥が甘いといった不満が出やすいのも事実。
特に“浅型”では「結局入りきらない」ことも多く、最初から“深型”前提で設計する方が満足度は高いです。

誰に向くか?
・共働き家庭
・大家族(4人以上)
・手荒れが気になる方

誰には合わないか?
・洗い物が少ない1〜2人暮らし
・料理をほとんどしない家庭
・「最後に手洗いで仕上げる派」の人

 

浴室乾燥機|“部屋干し”と“花粉・梅雨対策”には強い。けど、毎日使わない人は要注意

浴室乾燥機は、室内干し派には非常にありがたい存在です。
花粉・PM2.5・黄砂・梅雨・夜間干し…と、現代では屋外干しが難しいシーンも増えているため、需要は高まっています。

ただし、乾燥スピードは遅め/衣類の量によっては効率が悪い/光熱費が高め/使わない季節はまったく使わないという声も。

また、「浴室乾燥機をメインにした結果、カビ対策のために結局換気扇も24時間回しっぱなし」というように、設計が不十分だと逆効果になるケースもあります。

誰に向くか?
・花粉症やアレルギー持ち
・日中に洗濯できない共働き家庭
・室内干しスペースを設けられない設計

誰には不要か?
・外干し+部屋干しハイブリッド派
・ランドリールームや乾燥機付き洗濯機を導入予定の方
・電気代が気になる方

 

タッチレス水栓|“便利だけど壊れる”典型パターン。設置場所を絞ってこそ有効

「手が汚れていても水が出せる」ことで人気のタッチレス水栓。
キッチンでの料理中、洗面台での手洗い後など、特定の場面では非常に便利です。

ただし、センサー感度の誤作動/電池切れ/水跳ね/誤動作など、“地味にストレスになる瞬間”が多いのも実際のところです。
特に安価なタイプは故障リスクが高く、メンテナンス対応が難しいケースもあります。

誰に向くか?
・料理中の手洗いが頻繁に発生する方(キッチン)
・感染症対策を意識したい家庭(洗面)
・子どものいる家庭で清潔を保ちたい場合

誰には不要か?
・水跳ねが気になる人
・操作にストレスを感じる方
・停電・故障に敏感な方(特に洗面所では要注意)

 

3.換気・空気|24時間換気/加湿・除湿/空気清浄

24時間換気|「法的に必須」でも“どの方式か”で暮らしは大きく変わる

24時間換気は、2003年の建築基準法改正によって全ての住宅で導入を義務化されています。
「換気をつけるかどうか」は選択ではなく、“どういう換気方式にするか”を設計段階で考える必要があります

  • 第1種換気(機械吸気・機械排気)
    → 換気効率は高く、熱交換型なら暖冷房効率も損なわない。ただしコストとメンテは重め。
  • 第3種換気(自然吸気・機械排気)
    → 初期費用は安く済むが、冬の寒気・夏の熱気がそのまま入ってくるため体感差が大きくなることも。

また、フィルターの清掃を怠るとホコリ・カビの温床になるため、「設置して終わり」ではありません。

誰に向くか?(第1種)
・高断熱・高気密住宅で熱ロスを最小限にしたい方
・気密性能がしっかり取れている家
・空気の質を重視するアレルギー体質の方

誰には不要か?(第1種)
・ローコスト住宅で全体予算が限られているケース
・メンテナンス(特にフィルター清掃)が苦手な人

 

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風通しのいい家のつくり方|自然通風を活かす快適な間取りと窓配置-後悔しない通風計画のポイント

 

 

加湿・除湿設備|“気温より湿度”が体感を左右する

多くの人が「冬は寒い、夏は暑い」と感じる理由は、温度の影響もありますが、“湿度の影響”も大きいことはご存知でしょうか?
実は、湿度が40〜60%の範囲に収まっていれば、人間はかなり快適に感じるものです。

  • 冬:加湿器がないと室内は乾燥し、喉・肌・静電気が気になる
  • 夏:除湿が足りないと「ベタつく暑さ」「不快な寝苦しさ」に

このように、湿度を整えることは、体感レベルで効果を発揮します。

ただし、加湿・除湿は「全館対応」である必要はなく、個別の家電で十分対応可能なケースが多いです。
むしろ、埋込型・天井設置型の設備は、メンテナンス・分解清掃が非常に大変です。結局使わなくなる例も多く見られますので、慎重に検討しましょう。

おすすめの対応
・寝室やリビングなど必要な部屋に家電で加湿・除湿をプラス
・間取りと窓配置を工夫して通風や日射による自然な湿度調整も活用

 

空気清浄機能付き設備|“あってよかった”と感じるのは「季節性の悩み」がある家庭

花粉症・アレルギー・PM2.5などの外的要因が気になる人には、空気清浄設備は非常に心強いです。
ただし、建築段階で高価な設備を組み込む必要はほとんどなく、市販の空気清浄機で十分効果を得られるのが実際のところでしょう。

また、空気清浄機能付きエアコンなどは、実際にはフィルターの清掃を怠って逆効果になることも多いため、「使い続ける前提」であるかがカギだといえます。

誰に向くか?
・アレルギー体質・小さなお子様・ペットのいる家庭
・花粉の多いエリアにお住まいの方

誰には不要か?
・屋外の空気質に敏感ではない人
・清掃管理に自信がない人(=性能を持続させづらい)

 

4.照明・音響|間接照明/調光/天井スピーカー

間接照明|“空間の美しさ”を演出するが、設計段階で計画しないと意味がない

間接照明は、空間に奥行きや柔らかさを与えてくれるデザイン性の高い設備です。
特に、寝室やリビングでのリラックス感を重視したい方にはおすすめですが、照明の位置・天井形状・素材など全体との組み合わせを設計段階で計画しておかないと、効果が半減します。

「オシャレに見えるから」と全体に多用すると、空間がぼやけたり“暗すぎる家”になる失敗例も多いので、注意が必要です。

誰に向くか?
・夜の照明環境にこだわる方
・天井・壁の素材や設計にこだわる方

誰には不要か?
・昼間メインの生活・照度を重視する家庭

 

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調光システム|“あって良かった”が意外と多い。ただし「全室対応」は過剰

リビングや寝室など、時間帯によって明るさを変えたい場所では非常に便利なのが調光機能。
たとえば、夕方に徐々に光を落としたり、テレビを見るときに明るさを調整したり、“暮らしにリズムをつくる”ためのツールとして効果的です。

一方で、廊下やトイレなどにまで全室調光を入れると、コスト・スイッチ操作の煩雑さ・施工トラブルが増えるため、“場所を絞って使う”のが賢い選択だといえるでしょう。

誰に向くか?
・リビング・寝室での照明の質を重視する人
・演出としての「暮らしの静けさ・グラデーション」を楽しめる人

誰には不要か?
・日中メインの生活で照明にこだわりがない人
・調光の手間(スイッチ調整・アプリ操作)が煩わしく感じる人

 

天井スピーカー|“映画館的な暮らし”に憧れる人向け。万人向けではない

音響にこだわる方から一定の人気がある天井スピーカー。
テレビやプロジェクターと連動させれば、リビングがシアター空間のように変わるため、満足度は高いです。

ただし、天井に埋め込むため設計段階での配線設計・設置位置の計画が必要で、後付けはほぼ不可能。
また、BluetoothやWi-Fi対応でも、結局スマホ操作が面倒で使わなくなる人も多いのが現実です。

誰に向くか?
・ホームシアター志向の方
・映画・音楽・ゲームなど、音に没入する趣味がある方

誰には不要か?
・テレビ視聴が中心で音質にこだわりがない人
・メンテナンスや操作に煩わしさを感じる人

 

5.省エネ設備|太陽光/蓄電池/HEMS

太陽光発電|“得する時代”は終わりつつある。今は“条件次第”の設備

かつては「載せれば売電で得する」と言われた太陽光発電ですが、売電価格の下落・施工費の高騰・設置条件の難化により、今は“誰にでも勧められる設備”ではなくなっています。

特に注意すべきは以下の3点。

  1. 屋根形状が複雑だと、パネルの搭載効率が落ちる
  2. 陰になる立地(周囲の建物・山・樹木)があると発電量が下がる
  3. 売電目的よりも「自家消費」に重きを置く時代になっている

それでも「将来のエネルギー不安」や「災害時の備え」という観点で導入する価値は残っています。

誰に向くか?
・南向き・片流れなどパネル効率が高く出る屋根形状
・自家消費前提で電気代を安定させたい家庭
・防災意識の高い人(停電対策)

誰には向かないか?
・屋根形状が複雑 or 北向き傾斜
・建物コストが厳しく予算が限られる場合
・“元を取る”前提で導入したい人(経済性は年々低下中)

 

蓄電池|コストと容量のバランスがシビア。“非常用電源”としての割り切りが必要

蓄電池は、太陽光とセットで語られることが多い設備です。
夜間に電気を使いたい・災害時のバックアップにしたい、そんなニーズがあるのは確かですが、本体価格(100万円前後)に対して、回収できる経済メリットはかなり限定的です。

また、設置スペースが必要・寿命(10〜15年)・交換費用の高さなども、導入時の検討ポイントになります。
「防災意識」「停電対策」「生活インフラの安心」として価値を見出せるかどうかがカギです。

誰に向くか?
・停電に対して強い不安を感じる人
・在宅勤務・医療機器など“電気を切らせない”事情がある家庭
・深夜電力+昼間利用のシフト運用を狙いたい人(要HEMS連携)

誰には向かないか?
・費用対効果重視で元を取りたい人
・設置スペースが限られている住宅
・メンテナンスや交換に不安がある家庭

 

HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)|“使いこなせれば有効”だが、ほとんどが飾りに終わる

HEMSは、家庭内のエネルギー使用状況を「見える化」して制御するシステム。
スマートメーターやIoT家電と連動させて、効率的に電気を使うためのプラットフォーム…のはずですが、実際には“設置したけど見ていない”という家庭が大半なようです。

  • アプリ操作が面倒
  • 数値を見ても行動に反映できない
  • 高性能の割に“使いこなす前提”が高すぎる

というのが実際のところでしょう。

誰に向くか?
・スマートホーム・IoTに興味がある方
・電気使用量を可視化して管理したい家庭(事業者含む)
・太陽光+蓄電池との連携で自家消費を最適化したい場合

誰には不要か?
・機械が苦手な方/アプリ操作を面倒に感じる人
・「見える化しても生活が変わらない」家庭
・高機能を使いこなす意欲が薄い場合

 

6.IoT・防犯|スマートロック/宅配BOX/セキュリティ

スマートロック|“鍵いらず”の便利さは魅力。ただし“信頼できる機種選び”が大前提

スマートロックは、スマートフォンやICカードで玄関の鍵を開閉できる仕組み。
「荷物を持っていてもラク」「子どもに鍵を持たせなくていい」「外出先から施錠確認ができる」など、生活のストレスを軽減する点では非常に優秀な設備です。

ただし、誤作動・電池切れ・通信障害・アプリの不具合など、トラブル時のリスクもゼロではありません。
また、家族全員がスマホを持っている前提がないと使いにくく、アナログの合鍵や非常解錠手段も残す必要があります。

誰に向くか?
・スマホを常に持ち歩く生活習慣がある家庭
・子どもや高齢者との“鍵管理の不安”を解消したい方
・荷物が多い、来客が多いライフスタイル

誰には不要か?
・スマホを頻繁に忘れる/落とす方
・「手動の安心感」に価値を感じる家庭
・停電や機械の故障に敏感な方

 

宅配BOX|“不在対応”というより、“時間から解放される設備”

宅配BOXは、「不在でも荷物を受け取れる」ことから需要が急増中の設備です。
特に共働き世帯や通販頻度が高い家庭にとって、再配達のストレス・時間拘束・在宅待機の無駄を解消する点で大きなメリットがあります。

ただし
・設置スペースの確保(玄関周辺に余白が必要)
・盗難防止のための固定設置 or 高セキュリティ機種の選定
・大型荷物/クール便/複数配送には非対応なケースも多い

など、万能ではないことも理解しておきましょう。

誰に向くか?
・ネット通販・食材宅配をよく利用する方
・共働きで日中の不在が多い家庭
・在宅中でも玄関対応が面倒に感じる方

誰には不要か?
・配達時間に柔軟に対応できる生活スタイル
・再配達を気にしない方/宅配業者と顔を合わせたい人
・スペースが限られた旗竿地・狭小地

 

セキュリティ(カメラ・モニター)|“安心感”を買う設備。けれど「過信」は禁物

防犯カメラやインターホンモニターは、「家の外がどうなっているか」を常に確認できる設備。
子どもの帰宅確認・不審者対策・空き巣抑止・留守中の来客チェックなど、心理的な安心感につながる面では一定の効果があります。

しかし、「防犯設備があるから安全」という考え方は危険であり、“セキュリティ=設置して終わり”ではありません。
実際の防犯効果は設置位置・死角の有無・地域性・夜間照明との組み合わせなど、“運用”に依存する部分も大きいです。

誰に向くか?
・共働きで子どもが1人で留守番する家庭
・在宅中でもインターホン対応を避けたい方
・不審者情報・治安が気になるエリアに住む人

誰には不要か?
・人目のある分譲地・見通しの良い立地
・モニターや通知の管理にストレスを感じる方
・「設備があるから大丈夫」と思い込みやすい方

 

住宅設備カテゴリ別の主な設備と判断軸の一覧表

カテゴリ主な設備必要かどうかの判断軸
空調設備エアコン/床暖房/全館空調家全体の断熱・気密と生活スタイル次第
水回り設備食洗機/浴室乾燥機/タッチレス水栓日常の作業負担・家族構成・使い勝手の好み
換気・空気24時間換気/加湿・除湿/空気清浄体質(花粉症・乾燥など)、住宅性能や地域環境
照明・音響間接照明/調光/天井スピーカー生活時間・趣味嗜好・空間演出の必要性
省エネ設備太陽光/蓄電池/HEMS電気使用量・停電リスク・長期的な光熱費削減への意識
IoT・防犯スマートロック/宅配BOX/セキュリティ防犯意識・通販頻度・生活パターンとの相性

 

 

「これはつけて本当に良かった」
そんな声が集まる設備には、明確な共通点があります。
それは、感覚的な快適さや日々のストレス軽減に直結していること

カタログスペックではなく、実生活での“体感的な満足度”を高めてくれる設備こそが、最も評価されているのです。
ここからは、実際の施主の声や設計者の経験をもとに、「つけてよかった」と感じやすい設備の傾向を紐解いていきます。

 

日常の小さなストレスを減らす設備

毎日使う場所ほど、少しの不便が積み重なるもの。
それを解消してくれる設備は、満足度が高くなりやすい傾向があります。

代表例は食洗機
「キッチンから皿洗いという作業がなくなる」ことは、家事の負担軽減に直結します。
とくに共働きや子育て世代では「つけて正解だった」と語る声が非常に多く、暮らしに“ゆとり”を生み出す存在です。

また、スマートロックや宅配ボックスなどのIoT系設備も、「荷物を受け取る・鍵を閉める」というルーティンのストレスを取り除いてくれます。
日々のちょっとした負担が軽くなると、家への印象すら変わってくるのです。

 

暮らしの質を静かに底上げする設備

つけた瞬間よりも、「暮らすうちに良さがわかる」設備も評価が高い傾向にあります。

たとえば床暖房
エアコンとは異なり、体の芯からじんわり温まる感覚は、特に冬の生活に深く寄り添います。
設置には多少のコストがかかっても、「もうこれなしの生活には戻れない」と言われるほど。

熱交換型の24時間換気システムもそのひとつ。
外気温に影響されにくく、常に空気を入れ替えてくれる安心感は、住環境そのものの質を高めます。
「冬でも寒くならない換気ができるって、こんなに快適なんだ」と実感されやすい設備です。

 

メンテナンス負担の少ない設備

「導入したけど、メンテナンスが面倒で結局使ってない」
そんな後悔を避けるには、メンテナンス性も重要な視点です。

その点、加湿・除湿などの空調サポート機能を持った一体型設備(例:天井埋め込み型)などは、定期的なフィルター清掃程度で済むケースが多く、「面倒が少ない割に、体感は大きい」という声も多く聞かれます。

照明の自動調光やタイマー制御なども、「触らなくても良い快適さ」をもたらす代表格。
毎日使う設備ほど、手間が少ないことは継続的な満足度に直結します。

 

実際に「つけてよかった」と言われることが多い設備(一覧)

設備カテゴリ設備例「つけてよかった」と感じやすい理由
水回り設備食洗機家事の負担が大幅に減る。家族との時間や自分の時間が増える
空調設備床暖房足元が冷えにくく、体感温度が上がりやすい。冬の満足度が高い
換気設備熱交換型24時間換気冬でも室温を下げずに換気ができ、花粉や臭いもカット
照明設備間接照明・調光システム空間の雰囲気が良くなり、リラックスや集中など“感情の質”を高めやすい
省エネ設備太陽光発電+蓄電池自家消費+災害対策として安心感が得られる。光熱費削減も体感しやすい
IoT系設備スマートロック・宅配ボックス外出時の利便性と安心感が圧倒的に高い。再配達ストレスが激減
照明・音響天井スピーカー音楽や映画の体験価値が上がり、日常の質が変わる
空調+湿度加湿器・除湿機(ビルトイン型)体調管理・肌・家具の保護にもつながり、快適性が通年で安定する

このように、「つけてよかった」と思われる設備は、“暮らしに直接的な変化を与えてくれるもの”であることが共通しています。
費用対効果を重視するなら、まずはこうした「ストレス削減 × 体感的満足度」の高い設備から検討するのが賢明です。

 

 

住宅設備の検討では、「何をつけるか」以上に、「何をつけないか」が重要になることもあります。
実際、入居後に「使わない」「メンテが大変」「想像と違った」と後悔されるケースも少なくありません。

ここでは、実際に後悔の声が多かった設備を3つの傾向に分けて紹介します。
これらを避けることが、結果として“本当に必要な設備”を見極める判断軸にもつながります。

 

維持が大変・壊れやすい設備

せっかく導入しても、「壊れやすい」「メンテナンスにコストがかかる」設備は、結果的に負担になります。

たとえば、複雑な給湯システム(フルオート床暖+ミストサウナ+浴室テレビ付き)などは、どれか一つが不具合を起こすと他まで使えなくなることもあり、維持が大変という声も。

また、タッチレス水栓やセンサー付き設備も、電池切れや誤作動のトラブルがストレスになることがあります。
「シンプルな機械式にしておけばよかった」という後悔は意外と多いのです。

 

使わなくなりがちな機能系設備

「便利そうに見えて、実は使っていない」
これは多機能型設備によくある落とし穴です。

たとえば、浴室乾燥機の暖房機能・ミスト機能などは、導入時は魅力的でも、実際には「乾燥機能だけしか使わない」といったケースが多数あります。

調光付きシーリングライト天井スピーカーのBluetooth連携なども、初期は感動して使っていても、半年後には使わなくなっていた…ということもよくある話です。

 

設計で代替できたのに導入してしまった設備

これは設計の問題でもありますが、「設備で解決しようとして、結局無駄だった」パターンです。

たとえば、吹き抜けの暑さ対策にシーリングファンを導入したが、断熱と日射遮蔽をきちんと設計していれば不要だったというケース。

また、床暖房を入れたが、そもそも断熱が弱くて全然効かなかったという失敗も、設計段階での断熱・気密の最適化で回避できたはずです。

つまり、「設備でカバーしようとしてしまう」のは、設計の不備をごまかす行為に近いとも言えるのです。

 

 

設備選びはたしかに家づくりの楽しみの一つですが、それ以前に考えるべきことがあります。
それは、「そもそもその設備が本当に必要なのか?」という問いと、それを必要としない暮らしを“建築”でつくれるかどうかです。

私たち設計事務所が日々感じているのは、設備はあくまで“補助的な要素”にすぎないということ。
本質的な快適さや豊かさは、設備ではなく、「建築そのもの」で決まります。

 

まず整えるべきは“建築の性能と設計”

たとえば、「夏暑く冬寒い家」
これを設備で冷暖房すれば快適になるかもしれませんが、断熱・気密・通風・日射取得が整っていれば、
そもそも冷暖房への依存度は大きく下げられます。

つまり、設備で快適を“作る”のではなく、設計の段階で快適を“備える”ことが理想。
その上で、必要な設備を最小限、的確に選ぶ。
これが、本当に洗練された家づくりです。

 

“空間・暮らし・時間”に余白を残すために

設備をたくさんつけると、一見便利なように見えます。
でも、配線・機械・スイッチ・取説・更新コスト…、その“便利さ”は、多くのものを連れてきます。

それに比べて、何もなくても整っている空間は、それだけで心地よい。
“足りているけれど、満たされすぎていない”という状態に、心と体が安らぐのです。

 

設備は“建築という器”の中で活かされる

建築の設計が整っていなければ、どれだけ最新設備を詰め込んでも、その性能は十分に発揮されません。
それどころか、設備頼みの設計では、ただの“機械で快適にする箱”になってしまいます。

空気の流れ、光の入り方、動線の滑らかさ、素材の触感など。
こうした“目に見えないデザイン”の積み重ねで、心地よい快適さは生まれるもの。

それらが整ったうえで、「最後に補うもの」として設備を選ぶ。
この順番こそが、建築家として伝えたい最も重要な考え方です。

 

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設備選びは、家づくりのなかでも「わかりづらく、後悔しやすい」パートのひとつ。
SNSや口コミで目にする情報も多く、「本当に必要?」「やっぱりつけた方がいい?」と迷ってしまう方が大半です。

ここでは、実際に注文住宅を検討される方からよく寄せられる“リアルな質問”とその答えを、建築家の視点で整理しました。迷いや不安を、少しでも整理するヒントになれば幸いです。

 

Q1. 高性能な設備をつければ、断熱や設計は適当でも大丈夫ですか?

A. まったく逆です。
快適さの本質は、設備ではなく、建築そのものにあります。
断熱・通風・日射取得・動線といった“設計で備える快適”を先に整えることで、最小限の設備によって、補助する。
設備はあくまで「最後に補うもの」です。

 

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Q2. 太陽光や蓄電池は本当にお得なんですか?

A. 条件によります。
売電価格・初期投資・屋根形状・生活スタイルによって回収年数は大きく変動します。
「お得だからつける」ではなく、「暮らしと設計に合っているか」で判断すべきです。

 

Q3. 食洗機・浴室乾燥機・床暖房など“人気設備”はつけたほうがいい?

A. 人気=正解ではありません。
日々の使い方・家族構成・間取り次第で「使わないまま」になることも。
設計で代替できる場合もあるため、“本当に自分の暮らしに必要か”を見極めてください。

 

Q4. 設備にお金をかけるなら、どこに投資するのが賢いですか?

A. ランニングコストに直結する部分を優先すべきです。
具体的には、断熱性と換気性能、そして照明・空調など日常的に使用する設備。
逆に、使用頻度が低いものや装飾的な設備は優先度を下げましょう。

 

Q5. 設備が多すぎて迷います。どうやって絞ればいいですか?

A. 判断軸を5つ持つことが有効です。
・初期コストとランニングコスト
・使用頻度と暮らしへの貢献度
・故障リスクとメンテ性
・空間とのデザイン相性
・将来の変化への柔軟性

この5軸で一つひとつ評価すると、自然と“必要なものだけ”が浮かび上がります。

 

Q6. 設備を「つけすぎた」と後悔するケースはありますか?

A. はい。実例は非常に多いです。
使わない、維持できない、修理費が高い、デザインがごちゃごちゃになった、など。
その多くは、「設計で補えることを設備で無理に解決しようとした」結果です。

 

 

住宅設備は、家づくりにおいて誰もが悩む要素です。
「つけておいた方がいい?」「使わなかったらもったいない?」「将来のために一応…?」
こうした不安から、設備を“保険”として大量に搭載してしまうケースが少なくありません。

しかし本来、設備とは「設計が整ったあとに、本当に必要なものだけを添えるもの」です。
性能や機能のスペックを積み上げるよりも、暮らしに合った導線・光・風・空間の質を整えることが先。
つまり、“設備は答えではなく、補完手段”であるという視点が、選び方に差を生みます。

この記事では、注文住宅における代表的な設備を網羅しながら、選ぶ際に役立つ判断軸を紹介してきました。

▷ 住宅設備の種類と選び方のポイント

設備カテゴリ主なポイント判断基準
空調設備(エアコン・全館空調)快適性に直結するが、断熱・気密・日射取得の設計次第で必要数は大きく変わる「設計で整えたあと」に最適な方式を選ぶ
換気設備(第1種~第3種)法的義務。熱交換・清浄機能などで選ぶ気密性とのバランス/メンテ性も重要
水回り設備(キッチン・風呂・洗面)便利な機能よりも、「掃除のしやすさ」「動線」「使用頻度」に着目カタログスペックより“生活動線との整合性”で選ぶ
給湯・太陽光・蓄電池光熱費対策や補助金目的になりがちだが、本当に損しないのか?本当に必要か、ライフスタイルと費用対効果で判断
照明・音響・スマート機器おしゃれさ・快適性を左右するが、後から変更も可能優先度は高くない。空間設計が整っていれば最小限で済む

 

▷ 設備選びで後悔しないための3つの視点

足し算ではなく、引き算で考える
→ “全部つける”のは誰でもできる。必要最小限で快適を実現するのが本物の設計。

「未来の自分」ではなく「今の暮らし」に合わせる
→ 「いつか使うかも」で選ばない。現在の習慣・動線に素直に。

設計を整えてから、設備を“足す”
→ 箱のまま設備を足すのは冷蔵庫と同じ。設計の余白があってこそ、設備が活きる。

 

 

・「どの設備をつければ正解なのか」迷っている方
・カタログスペックではなく、“暮らしに合った本質的な選び方”を知りたい方
・設備だらけの家ではなく、“余白”や“整った空間”に価値を感じる方

私たちは、設備に頼らなくても快適に過ごせる「整った設計」を大切にしています。
まずは空間と暮らしをデザインし、その上で必要な設備だけを厳選する。
そんな家づくりに興味があれば、ぜひ実例や資料をのぞいてみてください。

▼私たちの【設計実例】は、こちらからどうぞ。

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参考資料・公的機関リンク一覧

経済産業省|住宅・建材・住宅設備
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/index_n.html

経済産業省 資源エネルギー庁|給湯器について
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/kyutou_hojokin2024.html

経済産業省 資源エネルギー庁|省エネ住宅
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/

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